中国スマートスピーカー市場は「百度」「アリババ」「シャオミ」で「天下三分」 すまほん!!

世界スマートスピーカー市場、6大メーカーの寡占に

2018-03-30 22.36.18

 Strategy Analyticsの予測によれば、今年、全世界のスマートスピーカー出荷台数は約1億6100万大台(前年比1%増)に達する見込みですが、既に市場の寡占が進んでおり、6大メーカーがシェアの8割を占めています。

 世界6大スマート・スピーカーとは、シェア率上位から順に、アマゾン、Google、百度(baidu)、阿里(アリババ)、シャオミ、Apple。

 ここで、「百度?アリババ?」となった方も少なくないと思いますが、グローバル市場(というか中国以外)では皆さんご存知のアマゾン、Google、Appleの三つ巴となっている一方、中国市場では百度、アリババ、シャオミによる「三国鼎立」の状況になっています。

 つまり「中国市場でシェアをとると、自動的にグローバル順位も上位になる」、ガジェットあるある現象ですね。

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  シャオミはいいとして、多分「百度」と「阿里」については見たことのない方も多いと思いますが、イメージが沸かないと読みづらいと思うので、中国市場のお話の前に、イメージだけ簡単に紹介します。

知られざる?中国のスマートスピーカー

Baidu「小度」

  百度は「小度(Xiaodu)」のブランド名で、スマート・スピーカーとスマート・ディスプレイを展開。スマートスピーカーのフラッグシップモデルはこんな感じです。

 昔から「見て分からんもんは聞いても分からん」とは言いますが、今どきのスマートガジェットは、音声或いはタッチパネル操作でデザインがシンプル、物理ボタンなどもないため、「見たところでサッパリ何のことやら分からない」ところがありますが、今回はスマートスピーカー市場のお話なので、まずは「こんなイメージ」ということでご容赦ください。

Alibaba「天猫精霊」

 対するアリババ、阿里の「天猫精霊(Tmall Genie)」ですが、フラッグシップの限定特別版がこんなのです。

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 なお、天猫精霊にはブランド名のとおり、猫をイメージしたデザインの製品もあり、こちらは120元弱(2,000円程度)。

三国鼎立、中国スマートスピーカー市場

中国トップ、小度の強みは

 と、いうような外観の製品を百度と阿里はそれぞれ出していますよ、というところで話は戻りまして、Strategy Analyticsのデータによれば、2020年第2四半期、百度のスマートスピーカー出荷台数は500万台(前年同期比8%増)となり世界第3位、世界第4位の阿里450万台(同4%増)と激しくシェアを争っています。世界第5位のシャオミは320万台とやや見劣りする上に、前年同期比6%と、差は広がっている模様。

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 そういえば、百度は昔から検索エンジンなどをやっているIT技術メーカー、アリババはEC、シャオミはスマホを始めとした黒物家電メーカーと、メーカーの色は三者三様ですね。

 網易(ネットイース)ガジェット著者・楊剣勇氏の記事によると、スマートスピーカーの中で、百度は阿里・シャオミと比べて、後発の強みがあるといいます。百度のスマートスピーカーのセールスポイントは業界最先端の人工知能技術と豊富なコンテンツ・エコシステムであり、「ショートカット」での追い抜きを実現、一躍世界三大スマートスピーカー・メーカーに躍り出たと同時に、中国国内で最も売れているスマートスピーカーとなり、「阿里・百度」の二強時代を終わらせたのだとか。

 百度智能生活(スマートライフ)事業部門総経理・景鲲は以前、「小度(同社のスマートスピーカーブランド)」の「突破」は、2つの方向から進めていると話しています。「一つは、製品を特定のユーザー層へ寄せて、エッジを効かせていくこと。もう一つは、使用シーン面での突破、家庭シーンの突破だ。スマート設備を幅広く展開し、家庭、車載、携帯、外出シーンにおける小度エコシステムの整備と拡張を加速させている」としています。

天下三分、ファーウェイのチャンス小さく

 一方、阿里のスマートスピーカー「天猫精霊」は今年、独立事業部へ昇格され、阿里は100億元(約1,600億円)を投入して天猫精霊まわりのインターネットとコンテンツのエコシステムを展開、スマート家具市場での競争力向上を目指しているといいます。

 なお、中国スマートスピーカー市場の首位についてですが、データによって異なるところがあり、前出Strategy Analyticsでは出荷台数で百度が阿里を上回っていますが、奥維雲網の2020年上半期データでは阿里の天猫精霊がシェア率34.7%の首位となっているそうです。

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 データにより若干の違いはあるものの、いずれにせよ中国国内スマートスピーカー市場は「百度・阿里・シャオミ」による「天下三分」の局面にあり、華為など他メーカーに残されたチャンスは大きくないといいます。

 以上、「アマゾン・Google・Apple」が「圏外」、独自の発展をしている中国スマートスピーカー市場についてでした。室内エコシステムの中核的な製品ですので、今後も色々と動きがあることでしょう。個人的には、阿里の天猫精霊の猫耳スピーカー、デザインが「こなれて」いて、悪くないなと思います。