深センOne-Netbook Technology社(壹号本科技)製品を取り扱う日本国内正規代理店テックワンは、東京都内で記者向けの新製品発表会を実施。
最新のゲーミングUMPC(Ultra Mobile PC=超小型パソコン)「OneGx1 Pro」を正式発表したほか、「One-Netbook A1」「ガンダムエディション」参考展示と次世代「OneMix」の情報一部解禁が行われました。
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これが本命ゲーミング「OneGx1 Pro」発表
しっかりIntelと提携
One-NetbookのJack Wang社長は冒頭、ビデオメッセージにて登壇。
新たなアーキテクチャを採用した現時点で最も強力なパフォーマンスを誇る第11世代 Intel Core i7-1160G7を、優秀な開発チームのおかげでいち早く搭載できたとアピール。放熱と性能により、小型機でありながら商用大型タイトルをプレイできるほか、上質なCNC削り出し筐体によりビジネスシーンでも活躍できると「OneGx1 Pro」の出来に自信を見せました。
以前からJack Wang社長と接しているテックワン中林秀仁代表曰く、最近One-Netbookはグレードの高い部品を作れるサプライヤーへと変更したことで、さらに製品の品質が上がっていると感じているとのこと。
また、従来からのOne-Netbook社の特徴としてIntelとの強固な関係性や、大手から引き入れた人材も含む自社開発陣による技術開発を挙げました。なお、Intel社以外のチップを採用する考えはあるかと遠隔質疑応答でJack Wang社長に問うと、これまでIntelからサポートを受けており現時点ではそうした考えはないとの回答。
製品ラインナップは3系統に
現在のOne-Netbook社のラインナップは「生産性」「ゲーミング」「エンジニア」の3ライン。2020年12月に発売となったばかりの「One-Netbook A1」が、エンジニア向けラインナップの端末初号機となります。ハンズオンはこちらの記事より。
圧巻、デスクトップゲームが7インチ機で安定
1年前からTiger Lake最速投入を目指し、ついに「OneGx1 Pro」は待望のCore i7-1160G7を搭載します。「OneGx1」はCore i5-10210Yを搭載していたので大きな飛躍となります。
試作機でFortniteをプレイすると60fps前後を推移。画面こそ60Hzではあるものの、ゲームクライアントは100fpsを超える場面も見られました。PC向けのタイトルがここまで動くのはなかなかのものです。
発表会内で行われたストリートファイターVの実演では、ゲームをモニターに出力していて負荷が大きい状態にも関わらず、安定したフレームレートを見せていました。
新機種 OneGx1 Pro スト5
デスクトップでプレイするゲームがモバイルの60Hzディスプレイ上限貼り付き。ほぼ60fpsグラフィック中(デフォルト)。解像度は720pじゃなくて1080pか。ヤバいw pic.twitter.com/ePtXYqEQKT— 📱すまほん!!🌒5G📶 (@sm_hn) December 15, 2020
モンスターハンターでは水や火といった表現の質感を出せていながらも、安定した動作を確認できました。
モンハン pic.twitter.com/GxGk5JvNi8
— 📱すまほん!!🌒5G📶 (@sm_hn) December 15, 2020
リッチな筐体
CNC加工アルミ削り出し筐体は指紋防止加工が施され、上質なマットブラックに。従来の「OneGx1」と比べると、Proは大幅に高級感を増しています。正直メチャクチャかっこいい。
冷却・端子
元々OneGx1の時点で筐体設計はTiger Lakeを見据えており、冷却性能は高いと自信を見せました。ダブル純銅ヒートパイプを搭載、さらに2つの異なるサイズのターボチャージャー付き冷却ファンにより、底面からの吸気を背面に排気します。
USB4.0のUSB Type-C ポートを2基搭載、eGPU使用や4Kモニターへの出力なども可能。USB 4.0ポート2基搭載は「どちらかに間違って接続していないか」ユーザーが確認する手間や心配を無くすため。当然ながら2倍の部品コストが掛かる上に、技術的困難もあったといいます。
さらにオプションにTDP切り替え設定を追加。ゲームモードではTDP 20Wで動作し、最大3時間動作。長時間駆動させるためTDP 9W / 15Wのオフィスモードも選択可能。One-Netbook社はユーザー体験のためにリッチな仕様の選択や研究開発投資をしているものの、それらを製品価格に転嫁はしていないといいます。
スペック
充電はUSB PD対応で65W急速充電が可能。詳細スペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64bit |
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CPU | Intel Core i7-1160G7 |
GPU | Intel Iris Xe Graphics (96EU) |
メモリ | 16GBオンボード LPDDR4/4X 4266GHz |
ストレージ | 512GB microPCI-e SSDオンボード M.2 2242 空きスロットに増設可能 |
ディスプレイ | 7型 IPS液晶 WUXGA (1920 × 1200) 16:10 323ppi, 視野角178度 |
バッテリー | 12000mAh 3.7V, USB-PD 65W急速充電 |
寸法 | 幅176×高さ136×厚み21(mm) |
重量 | 約623g, コントローラー装着時723g |
その他 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) Bluetooth, USB 3.0 Type-A, USB 4.0 Type-C×2 イヤホンジャック, キーボードRGBバックライト |
発売日
発売日は2021年1月31日。Wi-Fiモデルだけではなく、4G対応モデル、5G対応モデルも用意。5G版の出荷は2021年2月下旬予定。
テックワンは本日より先行予約受付を開始。15%オフの先行予約特別価格を打ち出すほか、先着500名限定特典として専用コントローラーとキャリーケースを付属。このコントローラーは、従来の「OneGx1」向けのものと同価格で通常販売を予定。
国内未発売「ガンダムエディション」も展示
また、今回の発表会では、次期モデル「OneMix 4」に関する情報も一部解禁されたほか、中国市場向け・国内未発売の「OneGx1 ガンダムエディション」も参考展示されました。