サムスン電子は、自社の公式Facebookで公開した広告画像を削除しました。
該当の投稿は、iPhone 12シリーズが発表された際に公開されたもので、iPhone 12シリーズにACアダプタが付属しないことを風刺。
この削除は、サムスンが次期フラッグシップスマートフォンから充電器の同梱を廃止する兆候とされており、結局はAppleの後を追う形になると見られています。
サムスンがAppleを揶揄する広告を公開していたのは、これが初ではありません。むしろいつもやっており、中には印象深いものも。
Galaxy S9(2019)の広告動画シリーズ「Ingenious」では、Appleストアに酷似した店内で撮影が行われ、当時最新のiPhone Xのノッチやイヤホンジャック非搭載などを揶揄しています。結局サムスンもGalaxy Note10シリーズからイヤホンジャックを廃止したこともあり、該当の動画はすでに削除済みです。(YouTubeにはアーカイブされていた動画が現在も残っています。動画はこちら)
これまでに何度もAppleを揶揄する投稿をしては削除してを繰り返してきたサムスンですが、今回も同じパターンであるとの見方も。充電器同梱廃止によって、iPhone 12シリーズのように、Galaxy S21シリーズの箱が薄くなる未来もそう遠くないのかもしれません。とはいえ、契約の関係等からCM動画を一定期限後に削除すること自体は他社にも見られる光景ではあるため、確定とまでは言い切れません。
ちなみに、日本国内向けに各キャリアから販売されているGalaxyデバイスには、楽天モバイル向けS10/Note10+を除き、以前から充電器が付属していないため、海外で充電器同梱が廃止されても特に影響は見られないでしょう。おそらく日本向け端末は海外版と比較すると非常に多くのカスタマイズが施されているため、その過程でコストカットのために省かれているのではないかと筆者は推測しています。
Appleは、充電器同梱廃止を「環境保全のため」としていますが、同梱廃止によって安全性の極めて低いサードパーティー製の充電器が流通することも危惧されています。この流れを他社がどうみるのかにも注目したいところですね。