韓国メーカー関連の情報筋を通じた韓国経済メディア「The Elec」は、LGがスマートフォン事業から撤退すると報じました。全従業員にこれを通知、2021年1月26日に正式発表するとの報道でした。
各海外メディア・海外情報サイト、コミュニティーが、The Elecの当該記事を引用する形で世界中に伝えられました。
しかしLGの個人消費者向け機器の国際伝達担当であるKen Hong氏は、報道に対して、検討中の事実を濁して伝える表現・定型句ではなく、「完全にフェイク」と全面否定しました。
その後、The Elecは当該記事を削除しました。今回の報道は誤報であったと言えそうです。
ただし昨年末、ロイター通信は「LGは赤字のため、ローエンドとミッドレンジモデルの外部委託化を進め、さらなるコストダウンを図る」と報道しており、LGのモバイル部門が何らかの再編成を進めている可能性は伺えます。
LGのスマートフォン事業の赤字は今に始まったことではなく、慢性的なものです。しかしそれでもスマートフォン事業は重要であるとLGは位置付けて、継続してきています。
LGはCESでは折り曲げOLEDを活用して画面の伸び縮みする「LG Rollable」をチラ見せし、気を吐いています。スマホが全画面化した今、折りたたみや折り曲げなど、ディスプレイを自ら作っているLGはフォームファクタの革新において有利なはず。今後のLGの端末と黒字化に期待しましょう。