HTCは、VRヘッドセット「Vive Pro 2」と「Vive Focus 3」を正式発表しました。
HTC VIVE Pro 2は、HTC Vive Pro後継機。両目5K(片目2.5K)解像度や120度の視野角、リアルRGBサブピクセルの液晶ディスプレイを備えます。
ダイヤルで微調整可能な瞳孔間距離(IPD)のほか、Hi-Re 認証取得のヘッドフォンによる3D空間サウンドに対応、サードパーティのヘッドフォンも対応。
既存の全てのVIVE SteamVRエコシステムアクセサリ、たとえばVIVEトラッカーや新型VIVEフェイシャルトラッカーもVIVE Pro 2で動作。
既存のシステムからのアップグレード用VIVE Pro 2 HMD単体(10万3400円 記事中全て税込み 希望小売価格)の予約注文を5月12日より受付、発売日は6月下旬予定。さらにBase Station 2.0とVIVEコントローラー含むVIVE Pro 2 フルセット(17万8990円)の発売日は8月頃を予定しています。
HTC VIVE Focus 3はビジネス向けVRヘッドセット。単体動作する独立型で6DoF対応。VIVE Pro 2同様に120度視野角と両目5Kの圧倒的解像度を誇ります。Qualcomm Snapdragon XR2を搭載、銅製ヒートパイプと冷却ファンを備えます。
電池は数秒で交換可能のため連続プレイも可能。急速充電では30分で50%の充電が可能。筐体はマグネシウム合金フレームにより高耐久、軽量。コントローラーは1回の充電で15時間持続。音響はオープンバックスピーカー。発売日は6月下旬予定。価格は13万900円。
これまでVRヘッドセットで解像度と言えばPimax 8Kでしたが、5Kの解像度でVIVE Pro 2という新たな選択肢が出てきたのは喜ばしいところ。
VIVE Focus 3はOculus Quest 2対抗と思わせて、高品位なディスプレイを搭載して全く異なる価格帯により法人向けを狙ってきています。おそらく個人ユーザーが購入する必要はなさそうですが、高耐久軽量の利点を活かしてあえて「VR睡眠」に用いるVRSNSユーザーは居そうなところ。
Steam VRにおいてもOculus Questプラットフォームが大きくシェアを伸ばしつつある中、HTCがVR市場でどのように存在感を発揮し続けられるかも含め注目です。