「SonyのXperia 1 IIIへのOSアップデートは、1回しか提供されない」。こんな情報がネットを駆け巡りました。
ソースとなったのは、オランダのWebサイト「DroidApp」に対するSonyオランダ法人の回答。
Xperia 1 IIIのアップデート計画について、DroidAppが照会したところ、端末のセキュリティ更新/バグ修正期間は2年、OSアップデートは1回との回答を得たといいます。
これについて複数の海外メディアは批判的論調で取り上げました。多くの主要メーカーが、特にハイエンドモデルではしっかりと2年以上更新し、2度のメジャーアップデートを実施しているためです。
実際、SHARPは発売から「(ハイエンドに限らず)2年に1度以上(最大2回)のOSアップデート、3年のセキュリティ更新」を顧客に公約してきており、投入キャリア問わずこれを履行。最近では最大手のSamsungがグローバル向けハイエンド端末で3回のアップデートを保証、4年のセキュリティ更新を謳う動きも。こう考えると、Xperiaのアップデートポリシーはハイエンド端末としてかなり心もとないというのが正直なところ。
しかし回答は誤りであったとSonyから連絡があったといいます。
さらに明確化するためにDroidAppが問い合わせたところでは、地域によって異なるが「2年間」アップデートがなされるとのこと。これをもってDroidAppはXperia 1 III向けにAndroid 12とAndroid 13へのアップデートが公開されると解釈したといいます。
「2回行う」とまでは言い切っておらず、若干煮え切らない部分も。
2年前に出たXperia 1は、国際市場向けモデルや国内版、国内SIMフリー版(J9150)の実績を見ても2回程度はアップデートされているのですが、おそらく唯一の例外がSoftBank。SoftBank版Xperia 1は、Android 9で発売されましたが、Android 10が配信されたのみで、Android 11は未提供。ちなみにXperia XZ2 / XZ3 / 5も同様に、SoftBank版はOSバージョンアップは1回のみ。
こういった例外を想定すると、すべてのXperia 1 IIIが必ず2回OSアップデートされるかのように思われる確約はできないのではないでしょうか。あくまで「2年間」「地域によって異なる」です。
過去の実績と傾向から判断する限りですが、長期間最新OSでXperia 1 IIIを利用したい国内利用者は、ドコモ版やau版を選択する方が賢明と思われます。
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