Honorは、ミドルレンジスマホの「Honor X30 Max」と「Honor X30i」を発表しました。Honor 30 Maxは7型を超える大型ディスプレイを採用しており、さながら現代版ファブレットと言いたくなるところ。
Honor 30 Max
Honor X30 Maxはその名の通り、7.09型の非常に大きな画面を搭載したスマホ。7型といえばアスペクト比こそ異なるものの数字上はNEC/Lenovoの小型タブレットと同等。画面はTFT液晶でフルHD+(2280×1080)と画面サイズの割にはdpiはそこまで高くありません。
縦長スマホで足りないのはその幅。動画視聴時などに物足りません。しかしHonor X30 Maxの筐体寸法は高さ174.37mm、幅84.91mm、厚み8.3mmとなっています。iPhone 13 Pro Maxですら幅78.1mmですから、相当な大きさであることが伺えますね。ちなみに名機ズルトラことXperia Z Ultraは約92mmでした。
Honor X30 Maxは先代のHonor X10 Maxとほとんど同一のスペックであり、変更点としてはSoCに2.4GHzのCortex-A78が2基と2.0GHzのCortex-A55が6基で構成されるMediaTek Dimensity 900を採用しているところと、カメラが4800万画素+200万画素深度測定から6400万画素+200万画素深度測定へとアップグレードされている点程度。以降スペックは更新されておらず、メモリは8GB、ストレージは128GB/256GB。インカメラは800万画素。
バッテリーは5000mAhで充電速度は最大22.5Wとあまり早くありませんが、NFCやデュアルSIMに対応しデュアルスピーカー、3.5mmイヤホンジャックを備えます。本体色はブラックとブルー、シルバーの三色。
価格は8/128GBのモデルが2399元で日本円にして4万5000円と、画面がロマンあるほどに大きいことを除けば、そこまでコスパのよいスマホではなさそうです。実際に翌日のXiaomiの新製品発表会ではひどい煽られようでしたが、大画面のロマンは少し気になります。
Honor X30i
Honor X30iはHonor X30 Maxのような特徴はなく、本当に普通のスマホとして仕上がっています。SoCはDimensity 810で、同じSoCを搭載するRedmi Note 11はAnTuTuベンチマークスコアが39万点とこの価格帯にしてはかなり良好。メモリは6GBでストレージは128/256GB。
ディスプレイは6.7インチのIPS液晶でフルHD+(2388×1080)、リフレッシュレートは90Hz。また、画面の厚みは7.45mmとやや薄めであることをアピールしています。
カメラは4800万画素+200万画素マクロ+200万画素深度測定の三眼で、インカメラは800万画素。バッテリーは4000mAhで22.5W給電。3.5mmイヤホンジャックを備えます。そのほか2GBの仮想メモリ機能に対応します。
本体色はブラックとブルー、シルバーとゴールドの4色。価格は1399元(2万4000円)、1699元、1899元(3万3000円)。本当に凹凸のないシンプルで素直な性能です。