auショップやソフトバンクショップの運営代行などを行うP-UPの持株会社であるP-UP Worldは公開市場向けSIMフリースマホの「Mode1 GRIP」を発表しました。
Mode1 GRIPは138×56×10mmというやや分厚いながらも非常にコンパクトなスマホで、ディスプレイのサイズは5型のHD+(1440×576)、アスペクト比は21.15:9(2.35:1)と非常に縦長。横幅はRakuten Mini(53mm)に肉薄しながら、画面サイズ自体はRakuten Handと同等。画面の解像度こそかなり低いものの、異彩を放つ端末です。
SoCはMediaTek Helio P70を搭載、メモリは4GBでストレージは64GBと最低限のライン。カメラは4800万画素+800万画素超広角、インカメラは2500万画素と同価格帯のスマホと比較しても見劣りしません。
バッテリーは2620mAhとサイズ相応なものを搭載し、5Wのワイヤレス充電に対応。NFCに対応するもののFelica,おサイフケータイともに非対応。通信バンドは1/3/8/19/26/28b/41と必要最低限で、デュアルSIM(DSDV)とmicroSDカードに排他対応。指紋認証のほかに赤外線機能を備え、家電リモコンとしての利用も可能。
本体色はアーバングレーとスタイリッシュホワイトの二色。価格は2万2000円からで、+Styleやビックカメラなどで取り扱われています。
「本体は小型ながら縦長画面で握りやすさと表示量を両立」というコンセプトのスマホで、横幅をここまで狭めているものはそれこそXiaomi QIN 2 /QIN 2 Pro程度しか思いつきませんが、当然ながらこちらは中国国内限定。さらにQIN 2/Proはあまり売れてはいないようで、2019年以来後継機不在。
筆者としてはMode1 GRIPがおサイフケータイに対応していれば、Rakuten Miniレベルの横幅でさらに画面が大きいおサイフケータイ専用機として活路を見いだせそうなので、そこが惜しいと感じます。
QIN 2 /QIN 2 Proとかなり似通った、独特なコンセプトをもつMode1 GRIPが市場にどのように受け入れられるのか注目したいところ。