Honorは、欧州連合知的財産庁(以下EUIPO)に、「Magic Fold」と「Magic Wing」の商標を提出したことが、中国の短文投稿SNS「Weibo」のユーザーによって発見されました。
EUIPOに公開されているデータからは、「Magic Fold」「Magic Wing」の名称が確認できます。
Honorは、以前にも中国の商標当局に「Magic Fold」の名称を申請していますが、その際に「Magic Wing」の商標は確認されていませんでした。そのため、このデバイスが一体どんなものなのか注目が集まっています。
どちらも詳細は不明。Phone Arenaは噂を元に、「Magic Fold」は画面を開くと約8インチのタブレットサイズになる折り畳みデバイス、「Magic Wing」はGalaxy Z Flip3 5Gに近い、画面比率22:9、6.7インチの縦折り型のスマートフォンである可能性が高い、Honorは事業を拡大していることからラップトップPCになる可能性もあるなどと独自の見解を伝えているものの、全て憶測の域を出ません。
Honorは、2020年の暮れにHuaweiから独立。2021年11月で、約一年が経過します。分離独立後のHonorは、米国の禁輸措置を回避したため、Androidをまともに使うにはほぼ必須のGMS(Google Mobile Service)を利用可能になっていました。
しかし最近になり、米国政府がHonorに対しても制裁措置を検討していると、米ワシントン・ポスト紙が報道。現在、Honor製デバイスには、QualcommがSnapdragon SoCを供給しているため、制裁措置が行われた場合、GMSはおろか、SoCなどの部品も輸入できなくなります。今後も米中関係、政治動向に左右され得るのが心配なところです。
再び雲行きが怪しくなってきたHonorは、無事に計画通りのデバイスを発表することはできるのでしょうか。注目です。