「Vivo X70 Pro+は最高の低照度カメラ」。海外ガジェット系YouTuberレビュー、iPhone 13 Proとの比較も すまほん!!

 最近中国市場で伸びているVivo。海外では最新ハイエンドがどう評価されているのか?

 香港のガジェット系YouTuber、Ben氏が「Vivo X70 Pro+」グローバル版の開封とレビューを公開しています。

 まずは開封から。レザーケースや66W Flash Charger(Vivo本体の対応は55Wまで)も付属。本機ではX60およびX50シリーズで採用されていた背面レザー風仕上げは廃止されマット仕上げに。

 代わりにケースを好みに応じて付けることでレザータッチにできます。

 OSは中国市場向け「Origin OS」ですが、本機は中国国外向けのためAndroid 11ベースの「FunTouch OS 12」。自動でSpotifyと連携しプレイ中の曲を操作できる音楽プレイヤーウィジェットも搭載。「Origin OS」と同じくインターフェースは全体的にiPhoneのiOSに似たデザイン。前機種にもあったVivo特有の便利なショートカット機能が使用可能で、ダブルタップでスクリーンONとOFF切り替え、指三本下スワイプでスクリーンショット、指三本上スワイプでスプリットスクリーンなどのアクションを実行することができます。

ウィジェット比較。左Vivo X70 Pro+、右iPhone 13 Pro

 ハードウェアスペックの詳細について。スクリーンは最大120Hzリフレッシュレート対応の3200×1440(WQHD+)、6.78型有機ELディスプレイ。CPUは「Qualcomm Snapdragon 888+」。ディスプレイ上部中央には3200万画素のパンチホール式インカメラ。背面には5000万画素メインカメラと4800万画素超広角カメラ、1200万画素ポートレートカメラと800万画素5倍ズーム望遠カメラの4つが備わっています。

 ボディ仕上げはガラス製セラミックコーティングという特殊な仕様で、マット調で指ざわりが柔らかく指紋に強い質感になっています。カメラモジュール部は右半分はカメラが配置されておらずガラスのみのデザインが賛否両論分かれるようですが、Ben氏はメインカメラで自撮りを撮る際に鏡として利用できるので気に入っているようです。

カメラモジュールのガラスが鏡面の様になっている。

 メインカメラと超広角カメラはX60 Pro+と全く同じスペックを引き継いでいますが、X70 Pro+の方は最新の画像処理チップ「V1」を搭載しており、総合的なパフォーマンスは向上しているため「前機種からカメラがアップグレードされていないという心配は必要無い。画像処理チップを独自に開発できるメーカーは少なく、Vivo X70 Pro+が独自のチップを内蔵しているのは素晴らしいことで他のAndroidスマートフォンや前モデルと比べても頭一つ抜けている」と話しています。

 IP68防塵防水にワイヤレス充電にも対応と、フラッグシップモデルにふさわしいスペックであると高く評価。

 ここからは肝心のカメラ性能テスト。「iPhone 13 Pro」と比較してレビューしていきます。Vivoは全体的に優れたカメラ性能を誇っていますが、特筆すべき点は「V1」チップによる夜間撮影と手ブレ補正能力。街中を走りながら録画、優れた手ブレ補正能力を発揮していることがわかります。

 メインカメラで走りながら動画を撮影。以下の画像は動画のスクリーンショットですが、それでもVivoがより高性能な手ブレ補正を有していることが見て取れると思います。

 超広角カメラに関しては全ての面でVivoに軍配が上がると評価。Vivoの方がダイナミックレンジが優れておりより明るく光景を捉えられているため、「iPhoneの方が実際の目で見るものに近い自然な明るさと言うこともできますが、Instagramに投稿するとしたら写真としてより生き生きとして見えるのはVivoの方でしょう」と評価しています。比較してみると明るさの違いは一目瞭然。

 こちらはズームして撮影した写真の比較。

5倍ズームで撮影

 メインカメラの比較では「超広角カメラよりは差が小さいですが、やはりVivoの方が良く写っています」との評価。写真一枚目を比べて見てもVivoの方が街灯の光が見やすい程度に調整されている一方、iPhoneでは明るすぎてぼやけてしまっています。この全体として丁度良く美しい色合いに光の具合を調整できるのがVivoの強みで、特に低照度カメラとして圧倒的なパフォーマンスを誇っていると言えます。

 一方iPhoneの方が勝っている点として指摘しているのは録画性能。iPhoneは録画中に超広角カメラとメインカメラを切り替え可能でズームもスムーズですが、Vivoはカメラを録画中に切り替えることができません。

 最後はバッテリーライフの評価。

 高性能ディスプレイ搭載にも関わらず、Xiaomi Mi 11 Ultra等、彼が実際に使用してみた他社のフラッグシップ機種達と比較してもバッテリー持ちは良いとのことです。「私が11時間にわたって頻繁に使用してもまだ30%残量があったので、ほとんどの人は12~14時間は使用することができると思います」と見積もっています。

 総評として「Vivo X70 Pro+は今年最高の低照度カメラと言えると思います。とても素晴らしいと感じました。X60 Pro+も既に最高のカメラでしたが、V1チップによってさらなる改善がされたことでX70 Pro+が最高レベルになるのは当然のことだと思います。カメラ以外の要素をとっても2021年トップクラスのフラッグシップモデルとして要求されるスペックを満たしています」と語っています。動画内で走ってみるシーンが多くありましたが、全然ブレていない手ブレ補正性能の高さには驚きました。

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