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キヤノン、中国カメラ工場撤退か。原因は「デジカメ市場縮小と新型コロナ」

 中国「新浪数碼」によると、1月13日午後、佳能(キヤノン)珠海有限公司が工場を閉鎖し生産を終了したとの情報がインターネット上で流れ、「新浪数碼」による質問にはキヤノンからの回答はないものの、現地紙「南方都市報」が実地に取材したところ、当地で32年間発展してきたキヤノン珠海工場は既に操業を停止していることが確認されたとのこと。

 佳能珠海有限公司は1990年1月15日設立、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、レンズを生産。キヤノン唯一の中国大陸でのレンズ・カメラ製造会社でもあります。

 中国のSNS上で出回っている職員全体へ向けた同社公告は、次のとおり。

 「佳能珠海有限公司(以下「公司」)は成立以来、地方政府の大きな支援のもと、職員全体の長期にわたる苦労と積極的な貢献により支えられ、32年間経営を継続することができました。しかし、各位承知のとおり、近年のグローバルカメラ市場の急速な縮小と、新型コロナ肺炎の長期流行により、公司の経営は空前の困難に直面しており、公司及び職員各位の共同努力にもかかわらず、困難な局面は依然として好転すること能わず、本社はグループ全体の経営枠組みを調整せざるを得ず、慎重に研究した結果、会社の生産終了との苦しい決定をしました。

 公司はこの決定が職員各位に大きな影響を与えることを十分に理解しています。職員に向け、労働契約合意解除の優待案を用意しました。具体的には以下のとおりです。(以下省略)」

 終戦の大詔を思わせる公告、現に工場が閉まっているのも確認されていることですし、間違いなさそうですね。

 新型コロナの影響も一応書いてはいますが、公告にもあるとおり、デジタルカメラ市場の縮小は周知のとおりで、各社ラインナップを縮小しているところ。ニコンもとっくに中国工場を閉めています。

 フルサイズ・ミラーレスのフェーズに入りソニー一強と囁かれてはいますが、それでも天下のキヤノンというイメージは自分の中でもあるだけに、「キヤノン中国カメラ工場撤退」は大きなショックです。

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