OPPOは2月24日、最新フラッグシップ「OPPO Find X5 / X5 Pro」を正式発表しました。
カメラ
Find X5 / X5 Proともに、広角と超広角に5000万画素で1/1.56型のSony IMX766センサーを搭載し、望遠は1300万画素で5倍ハイブリッドと20倍デジタルのズームに対応したものと、マクロカメラが撤廃された点を除いてFind X3シリーズから据え置き。
新たに自社開発の画像処理チップ「MariSilicon X Imaging NPU」を搭載。計算写真(コンピューティショナル・フォトグラフィー)はもちろん、特に動画撮影において力を発揮。暗所での4K録画や5ルクス以下の低照度下での撮影性能が向上したといいます。
What you see really is what you get with MariSilicon X and our self-developed AI Noise Reduction Algorithm (AINR):
– Improved color accuracy
– 4x improvement in night video resolution
– Much more natural images#EmpowerEveryMoment pic.twitter.com/wD5pmFVzdK— OPPO (@oppo) February 24, 2022
また、老舗カメラメーカーHasselbladと共同開発した撮影モードや色補正が実装されました。
X5 Proのみの特徴として、広角カメラに5軸の光学式手ブレ補正を採用。2軸レンズシフト+3軸センサーシフトの組み合わせで最大3°の手ブレ防止を実現、一眼レフカメラ並みと謳います。
デザイン
デザイン言語はFind X3シリーズを踏襲、流れるような曲線を基調としたもの。Find X5 Proは背面全体を一繋ぎの滑らかなセラミックで構成し、Find X5はカメラ部が光沢のあるガラス、それ以外がマットなすりガラスと2つの素材を組み合わせたものとなっています。
カラーバリエーションは、Find X5 ProがCeramic WhiteとGlaze Black、Find X5がWhiteとBlackのそれぞれ2色。
ディスプレイ
Find X5 Proは解像度WQHD+の6.7型有機ELディスプレイを搭載、LTPOを採用しリフレッシュレートは1Hzから120Hzの可変駆動を実現。
Find X5は解像度FHD+の6.55型有機ELディスプレイを搭載し、リフレッシュレートは120Hzに対応するものの、LTPOではなくLTPSを採用し固定駆動となっています。
また両モデルともに色深度は10bit、10億7000万色の表示に対応し、カバーガラスにCorning Gorilla Glass Victusを採用しています。
パフォーマンス
Find X5 ProのSoCはQualcomm Snapdragon 8 Gen1、実行メモリ/内蔵ストレージは12/256GB。バッテリーは5000mAh、0%から50%まで公称12分で充電可能な80W有線充電や50W無線充電などに対応。
それに対してFind X5はSoCに前世代のQualcomm Snapdragon 888を採用し、実行メモリが8GB、バッテリーは4800mAhで無線充電が30Wに留まっているという違いがあります。
価格・発売日
価格はFind X5 Proが1299ユーロ(日本円で約16万8000円)、Find X5が999ユーロ(同12万9000円)。かなり高額に感じられますが、これは欧州向けに20%程度の付加価値税込みの価格となっている可能性があります。2月24日から先行予約が開始され、3月14日に発売。
スペック表
OPPO Find X5 Pro/X5のスペック表は以下の通り。
Find X5 Pro | Find X5 | |
---|---|---|
OS | ColorOS 12.1(Android 12ベース) | |
SoC | Snapdragon 8 Gen1 | Snapdragon 888 |
メモリ | 12GB | 8GB |
容量 | 256GB | |
画面 | 6.7型 (3216×1440)、LTPO 120Hz AMOLED、Corning Gorilla Glass Victus | 6.55型 (2400×1080)、LTPS 120Hz AMOLED、Corning Gorilla Glass Victus |
カメラ | 5000万画素広角(F値1.7、5軸OIS) 5000万画素超広角(F値2.2、マクロ撮影) 1300万画素望遠(F値2.4) MariSilicon X Imaging NPU |
5000万画素広角(F値1.8、OIS) 5000万画素超広角(F値2.2、マクロ撮影) 1300万画素望遠(F値2.4) MariSilicon X Imaging NPU |
インカメラ | 3200万画素(F値2.4) | |
電池 | 5000mAh、80W急速充電、50W無線充電 | 4800mAh、80W急速充電、30W無線充電 |
寸法 | 163.7×73.9×8.5mm, 218g | 160.3×72.6×8.7mm, 196g |
5G | 5G NSA:n1/n3/n5/n7/n8/n20 /n28/n38/n40/n41/n66(70MHz) /n77/n78/n79 5G SA:n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12 /n13/n18/n20/n25/n26/n28/n38 /n40/n41/n66(70MHz)/n77/n78/n79 |
5G NSA:n1/n3/n5/n7/n8/n20 /n28/n38/n40/n41/n66(70MHz) /n77/n78 5G SA:n1/n3/n5/n7/n8/n12/n13/n18 /n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66(70MHz) /n77/n78 |
4G | FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 /20/25/26/28/32/66(70MHz) TD:34/38/39/40/41/42 |
FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 /20/25/26/28/32/66(70MHz) TD:34/38/39/40/41 |
その他 | IP68、画面内指紋認証 | 画面内指紋認証 |
総評
センサー構成などは据え置きながらも、それ以外の画像処理の部分でカメラ性能を強化するというのは先日発表されたGalaxy S22 Ultraと同様の堅実な進化。ただ正直なところ、カメラの望遠側を強化してほしかったという思いが個人的には強いです。
また、Find X5 Proに関しては日本国内での販売にも期待が持てます。続報を待ちましょう。