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Galaxy Tabのキーボードを「使えるレベル」に引き上げる方法

 

 先日、Galaxy Tabシリーズの国内発売がアナウンスされました。

 筆者は約2年ほど前からずっとGalaxy Tabシリーズを使用しています。はっきり言いましょう。キーボード関連の出来が悪い。端末自体は本当に素晴らしいのに、もったいない……。

 現在、「Galaxy Tab S8+を予約すると、必ずBook Cover Keyboardがもらえる」キャンペーンが実施されていますが、実はこのBook Cover Keyboard、かなりの曲者です。Tab S7の際にレビューした内容からは少し改善されていますが、それでも使いにくく曲者なのは事実です。

 US配列モデルを直接国内でも販売するとのことなので、おそらく海外版と同一仕様の製品であるという仮定でここから解説を行います。

純正キーボードのひどい仕様

 Galaxy Tab S8+には、標準で「Galaxyキーボード(海外版:Samsungキーボード)」というIMEがインストールされており、基本的にはこのアプリを使用して言語入力を行います。

 しかし、このIMEがダメダメで、「長文の変換が壊滅的」なこと、「変換がしにくい」という2つの大きすぎる欠点を抱えています。前者は説明せずとも想像がつくと思いますので、後者についてのみ簡潔に説明します。

 まず、一番不便な点が「変換履歴が画面一番下に表示される」という点。Galaxy Tab S8+やUltraはかなり画面が大きいので、結構な距離の目線移動が必要となり、無駄が生まれてしまいます。他にも、毎回Enterキーを押さないと選択した変換が確定されないのも不便な仕様です。

 以下が日本語配列とUS配列の違いです。WindowsならばUSキーボードでも問題なく使えるのですが、Galaxy Tab S8+では日本語配列のキーボードとして認識されてしまうため、「@」や「&」、「(」、「)」の位置での入力がズレてしまいます。

上がGalaxy Tab S8+用、下が日本語109A配列(サンワサプライより)

 この仕様がかなり厄介で、純正キーボードが使いにくくなってしまっています。

対処法

 そこで、まず初めにおすすめしたいのがGoogleの出している「Gboard」のインストールです。GboardはPlayストアからインストールできます。

 Gboardをインストールした後、有効にし、設定を行います。

 この作業で、「プリント文字と入力文字が違う」問題は解決できないものの、「変換が不便」問題はかなり解決され、かなりマシになります。

 しかしながら、IMEをGboardに変更してしまうと「スクリブル」的機能が使えなくなってしまう(IMEがGalaxyキーボードの場合のみ使える機能)ので、これまた悩ましいポイントです。

DeXではGalaxyキーボード強制

 しかし、実際に問題になるのが「DeX」でのキーボード事情。「DeX」モードでは、「Galaxyキーボード」が強制的に適用され、基本的に他のIMEに変更することはできません。そのため、この使いにくい仕様を強制される形となり、筆者は実質的にDeXモードを使うことはほとんどなくなりました。

 「DeXモード時にGalaxyキーボードを無効化すればGboardを使える」という抜け道はあるものの、「DeX起動時にGalaxyキーボードが無効化されているとブートループに陥ってしまう」という危険性があり、あまりおすすめできません。

 一応、「Taker」と「CCSWE App Manager(SAMSUNG)」という2つの有料アプリを使って「DeX起動時はGalaxyキーボードの無効化、DeX終了時はGalaxyキーボードを有効化」という形で、ブートループを回避しつつDeXモードでも自動でGboardを適用する裏ワザはあるのだが、リスクが高いので、あくまでここでは紹介に留めておきます。

これは直して欲しい

 満を持して国内発売となったGalaxy Tabシリーズですが、予約購入特典「Book Cover Keyboard」の発送までに改善されていなければ、ユーザーエクスペリエンスが下がり、レビューサイトが低評価で溢れることが予想できます。

 Galaxy Tab自体も、Book Cover Keyboardのハードウェアもとても良いものなので、Samsungにはこの仕様を見直して、ぜひとも改善して欲しいと思います。

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