噂されるiPhoneへのUSB Type-Cポートの搭載。以前には、USB Type-C ポートを魔改造により得たiPhone Xが1000万円弱の価格で落札されるなどの盛り上がりを見せていましたが、Appleもようやく重い腰を上げているのかもしれません。Bloombergが報じています。
Appleに詳しい記者Mark Gurman氏が匿名の情報筋より得た情報によると、Appleはここ数か月、USB Type-Cポートを備えたモデルのテストや、将来のiPhoneが既存のLightning端子のアクセサリで動作するようにするためのアダプタの開発などを行っているようです。
USB Type-Cポートを備えるiPhoneは早くとも2023年には登場するとみられており、次期iPhone 14はLightning端子を引き続き採用するようです。デバイスの開発にはかなり長い時間を要するため、妥当ではあるところ。
iPhone以外のApple製品で、Lightning端子を備えているモデルはあまり多くなく、Macや無印以外のiPadなどはUSB Type-Cポートを採用。
Appleは、サードパーティーのケーブルやアクセサリに対して認証を発行、非承認デバイスではiPhoneに警告が出るなど、iPhoneのアクセサリなら取得がほぼ必須となるMFi認証でも収益を得ています。USB Type-Cポートに移行すれば、iPhoneのアクセサリ市場に対するAppleの影響力は落ちることは必至。
また欧州連合議会は、以前からスマホメーカーに対して充電規格の統一、つまり遠回しにAppleに対してLightning端子の廃止を何度か求めています。Appleは「LightningからUSB Type-Cに移行することで廃棄物が増える」などと表明していますが、言い訳としてはやや苦しいもの。今後の動向に注目したいところです。