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高照度下最高のカメラ、無段階光学ズームは無価値。Sony Xperia 1 Ⅳ海外レビュー

 GSMArenaがSonyの最新スマートフォン「Xperia 1 Ⅳ」のレビュー記事を書いています。

 Xperia 1 Ⅳは4Kディスプレイに最新のスナドラチップセット「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載し、外見は昔ながらのXperiaを思わせる縦長でマット調のデザインをしています。防水(IPX5/IPX8)及び防塵機能(IP6X)と「Gorilla Glass Victus」も搭載し屋外での撮影にも適した剛性の高い設計となっているようです。ディスプレイは4K120Hz、HDR、OLEDディスプレイの6.5型となっています。

 肝心のカメラですが、それぞれ1200万画素メイン、超広角、望遠、インカメラとToFというスペックで主なアップグレードは2点あるとのこと。1点目は望遠カメラが85mm~125mmの無段階連続ズームに対応。2点目は背面カメラ全てが4K120fpsで、FlawlessEye対応のSteadyShotやEye AF、Real Time Object Trackingなど、手ぶれ補正やトラッキング技術に対応している点です。

 本機の注力点の一つは配信機能とのこと。YouTubeでライブ配信をするには本来一定数のチャンネル登録者が必要となりますが、今回SonyとYouTubeとの特別コラボにより、Xperia 1 Ⅳユーザーはチャンネル登録者の数に関係なくYouTube上でライブ配信ができるそうです。外付けのSony Alphaカメラを利用してさらなる高画質でのライブ配信も可能とのことです。

 電池容量は5000mAhで前機種より10%アップ。最高15時間もの動画視聴が可能な大容量バッテリーです。充電速度はテストの結果1時間42分でフル充電が可能とのこと。

 OSはAndroid 12を標準搭載。Sony特有のマルチウィンドウ機能や片側にショートカット等を登録できるSide sense機能が使用可能だそうです。

マルチウィンドウ機能

持ち手側にショートカットを表示できるSide sense機能

 写真は特に日中は素晴らしい品質で撮れるそうです。ディテールが豊かでノイズは少なく、色合いも自然とのこと。メインカメラと超広角に関しては高照度下では現状最高レベルのカメラと評価しています。

メインカメラで撮影した一枚

 望遠カメラは無段階ズームにより3.5倍から5.2倍の間で自由に倍率変更可能。これをエンジニアリングの偉業であると称賛しました。

 ただし3.5倍なら画質も信頼性も高いとする一方、肝心の無段階ズームについては、5.2倍最大望遠に近づくほどシャープネス低下、パープルフリンジなど光学収差増加といった画質低下や焦点の合いにくさが生じる上、画角の差も小さく、5.2倍で撮影する価値はなく現時点では無意味であると結論付けました。3倍から10倍の間の無段階ズームなど次機種以降での進化を期待しました。

続報:Xperia 1 IVの問題点「望遠カメラ」、ソフトウェアアップデートで改善か?

5.2倍の望遠カメラで撮影

 ナイトモードは搭載されていないですが、メインカメラで撮影した夜景はナイトモードが必要無いほど良い画質と評価しています。

 動画撮影に関しては、4K30fpsまたは1080p/60fpsに対応。動画撮影ソフトを利用することでさらに詳細な設定をすることができるそうです。画質はとても自然な感じで良いと評価。

 総評としてあらゆる点で優秀な現状最高レベルの画質のカメラフォンと高評価をしています。4K OLEDディスプレイに最新のスナドラSoC、大容量バッテリーにプロ仕様のカメラ、プロユースにも耐えうる画像、動画編集ソフトなど現行のカメラフォンとして必要な機能を備えています。

 しかし問題点もあるそうで、すぐ端末が高温になってしまいフレームレートとCPUのパフォーマンスがガタっと落ちてしまいます。特に致命的なのはカメラアプリケーション使用時にも本体が過熱しすぎてしまい、最悪アプリがクラッシュしてしまうこともあったそうです。

 こうした欠点にも関わらず、本機は写真家が使用すれば素晴らしいポテンシャルと技術を秘めた一台と好意的に評価しています。

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