史上最強とも呼ばれるECOVACSのフラグシップ、DEEBOT X1 OMNIをECOVACS様よりご提供いただきました。レビューします。
前回ECOVACS様より提供頂いたX1 TURBOを紹介した際に「史上最強」と表記致しましたが、訂正致します。このOMNIこそが真の「史上最強」ロボット掃除機です。なぜなら、市場に出ているロボット掃除機においてほぼすべての機能を有しているのがこのOMNIだからです。
以前紹介したX1 TURBOのときにロボット掃除機としては非常に優秀な障害物センサーやマッピング機能に加えて、「モップ洗浄機能付き!」「しかもモップの自動乾燥機能もある!」「監視カメラ機能もあるよ!」「さらにはスマートスピーカーも載せちゃった!」もう何でも載せちゃいましたみたいな紹介をしましたが、唯一搭載されていなかったのがゴミ収集機能です。
X1 TURBOではゴミを本体から都度手動で取り出し捨てる必要がありました。うーん、ゴミ収集機能があれば……と紹介した最後にOMNIのリンクも載せていましたが、リンク先を開いてびっくり。20万弱の高価格帯。
今回はそんなOMNIを非常にお得に購入できるクーポンを提供いただきましたので、記事の最後に記載してあります。
開封
あまりの重さにヤマト運輸の方も1階に住んでいる筆者の部屋まで台車を使わないと運べない驚異の重さ。筆者も部屋に運ぶまでが一苦労でした。
まずは本体から開封していきます。
といっても見慣れた景色。あれ?もしかして……?と思い以前紹介したX1 TURBOと並べてみます。
左がOMNI、右がTURBOに付属していたロボット掃除機本体です。全く同じのように見えますね。
よーく眺めてみると左後方にDUST OUTLETの文字。ここからゴミを吸引するわけですが、TURBOの方にも同様の記載があります。どうやら筐体自体は全く同じものを利用しているようですね。
ダストボックスはX1 TURBOと同様。
こちらも確認したところ、ゴミを吸引する口があることを確認。
付属品をチェックしていきましょう。付属品に関しても全く同じ構成のようです。
モップはマジックテープ式による着脱ができるもの。そのため、モップ部分のみを洗濯機に入れたりすることも可能です。
モップ面は粗いタオル地のような触り心地。
続いてTURBOと大きく異る充電ステーションをチェックしていきます。
高さは60cm近い高さ。今までレビューしたロボット掃除機の中で最も大きいサイズです。
どれくらいおおきいかというとiPhone 12 Pro Maxが非常に小さいスマホに見えるくらいステーションが大きいです。
内部をチェックすると、TURBOでは確認できなかったゴミの吸入口が右奥下に確認できます。それ以外は同等の仕様のようです。
あまりにシンプルなデザインのため、ダストボックスをどこから取り出すのかわからず、悪戦苦闘していましたが、下部を触るとボタンがあることを発見。
このボタンを押すことでダストボックスを開くことができます。
ダストボックスは引き出し式になっており、他社が縦レイアウトが多い中珍しい横レイアウト型を採用しています。上部に水のタンクがある関係でしょうね。
ダストボックスは奥の爪を引き下げることで完全に取り出すことができるので、お手入れも楽チン。
このように、完全に引き出して、掃除することができます。また本体が隣接する部分からダストボックスまでのルートが非常に短いので、これはお手入れし易いです。
X1 TURBOで気に入っていた上部のタンク部分ですが、こちらも引き続き採用されています。左右に水のタンク、境界線部分には便利なアクセサリーが収納されている、というオシャレレイアウト。
X1 TURBOと横並びにおいてみました。左がOMNI、右がX1 TURBOです。まさにダストボックス1つ分の高さが異なります。
使用感
使用感は以前レビューしたX1 TURBOと同様、というより本当に全く同じです。アプリの挙動や操作方法も全く変わっておらず、詳細はX1 TURBOのレビューをご確認ください。(X1 TURBOで全力を出してます)
ネットワークへの接続方法は同じ。今回はDEEBOT X1 OMNIを選択します。
スマホに表示される案内通りに進めるだけで、ネットワークへの接続は完了。日本語も自然なので全く問題なし。
初回起動時は音声案内が英語でアナウンスされますが、初期設定を終えると日本語に変更できる案内があります。日本語に変えることで、音声アシスタントのYikoも日本語で使うことができます。
X1 TURBOにはなかった項目として自動排出の項目が現れます。ゴミ収集する回数を設定できます。自動でおまかせするはもちろん、あえて自分でタイミングを指定するもよし、このあたりはお好みで設定できます。
部屋のスキャニングを開始するとX1に搭載されたLiDARとカメラを利用した3Dマップが生成されます。しっかりスキャニングできると、音声アシスタントを使って指定した場所だけを掃除することができます。まるでお手伝いさんのような賢さ。
ただECOVACSのスキャニング、一度使ってみると非常にびっくりするのですが、精度がめちゃくちゃ良いです。よくあるロボット掃除機ならその辺にペットボトルを投げたところでお構いなくガンガンぶつかっていくのですが、X1はペットボトルのような物体やライトスタンドのような細い脚もしっかり認識して避けてくれます。部屋を綺麗に保たなきゃな……という意識が芽生えます。
そしてECOVACSが面白いな、と感じるのはこういう試験的な機能を試せれるところです。従来のロボット掃除機ならばアップデートしても大したことはありませんが、ECOVACSではアップデートやラボ機能でこのような新機能が追加されることがあります。まるでスマホのアップデートのようで、ワクワクしませんか??
TURBOとOMNIどっちを選ぶ?
さて、どっちも使った筆者だからこその感想を述べていきたいと思います。特にX1 TURBOはあのレビューの後に半年ほど愛用していました。
X1 TURBOについて
半年ほど愛用していましたが、マッピング機能が非常に優秀。汚い筆者の部屋でもしっかりぶつかることなくロボット掃除機側にバンパーを使用した跡が非常に少ないです。それは最初の方でも使ったこちらの写真を見ていただければとわかるのですが、右側が半年使ったものとは思えないくらい綺麗です。
ただ一方で大きく不満だったのがモップ機能。モップ機能を取り外さない限りカーペットの清掃ができないということ。そのため、ほとんどモップを取り外して使用していました。またゴミ捨ても都度本体をステーションから取り出し、ダストボックスを取り出して捨てる、というやや不衛生な作業があり、喘息患者としてはちょっと悩ましい作業でした。モップ機能なしで、ゴミ収集あればな……と思うこともありました。
OMNIについて
あの賢い機能はそのままに、唯一の不満(贅沢)だったゴミ収集機能が搭載されたOMNIはもう文句なし。全部入っているんだから。要らなければ使わなければいい、必要なら使えば良い、という贅沢な使い方をすることができます。まさにすべての要求に答えてしまうのがOMNIです。とりあえず迷ったら最上位モデルを買え、という例が当てはまる例ですね。これで良いです。
総評
DEEBOT X1 OMNI、最高です。ただネックになるのは価格か。
DEEBOT X1 OMNIは非常に優れている製品です。X1 TURBOを使っていた筆者が更にOMNIを使ってみて感じて思う感想です。今年のロボット掃除機レビューはシメがOMNIで良いよ、と思えるくらい満腹です。
ただ、全機能を搭載しているが故にすべては価格に跳ね返ってきます。発売時は19万8千円と非常に高価な値段でヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも販売されていました。20万近い値段ともなると、簡単にポチっとはいかないですよね。iPhone 14 Pro Maxより高いんですから。
が、今回9月24日から実施されるAmazonセールに伴い、なんと14万9千円で販売。まさかの25%オフで提供。しかもセール価格に適用できる2000円クーポンも提供していただきました。すべてを使うと、今回紹介したX1 OMNIが14万7千円で購入できる、というわけです。この価格は通常のX1 TURBOとほぼ同じ値段で購入できる、という非常にお得感のあるもの。ぜひチェックしてみてください。
2,000円OFFクーポン:ecpd2000
余談
最近何故かロボット掃除機の依頼が多いのでロボット掃除機も対応できるだろう、簡易撮影ブースを部屋に作ったのですが、年々掃除機が大きくなるせいで早くもブースの大きさを超えてきており、再構築が急務です。つらい。もうそろそろ一部屋まるごと撮影ブース化するしかないです……。