韓国の個人情報保護委員会 (PIPC) は、プライバシー法に違反したことを理由に、GoogleとMetaに合わせて1000億ウォンの罰金を科しました。いずれも、ユーザー情報を収集する際に、適切な同意を得ていなかったとして告発されています。
Googleは、韓国のユーザーに対し、行動データを収集することについて、「同意する」をデフォルトの選択肢とし、またほかの選択肢を隠していたとして、692億ウォン(70億円強)の罰金を科されました。
韓国を居住地に設定しているユーザーは、別の地域では表示されている一部項目が「その他のオプション」に隠れ、また選択肢も最初から「同意する」にフォーカスされていたようです。
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左は居住地を韓国に設定したもので、右はヨーロッパ。
一方、Metaは韓国のユーザーに対して、8月8日までに新しいプライバシーポリシーに同意しなかったユーザーに対し、FacebookとInstagramのアカウントにアクセスできなくなるという措置を行おうとしたことにより、308億ウォン(31億円)の罰金を科されたとのこと。
両社ともに委員会の見解や決定には同意できないとし、今後も協議すると述べています。