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鍵をIoT化する「Qrio Lock」導入から1年10ヶ月。正直な感想

 「Qrio Lock」「Qrio Hub」を購入し、ドアの鍵をIoT化してみました。ウェアラブル端末 wena 3 と組み合わあせて、長らく使っています。

 ドアのサムターンに装着します。アダプタが複数あるのでよほどつくとは思いますが、ドアノブタイプには非対応です。

出典:Qrio

 これによりスマホアプリやwena 3から鍵の施錠/開錠が可能になるというスグレモノ。

 以前は財布に入れた鍵を取り出して、施錠解錠していましたが、そうした煩わしさから一気に解放されました

 電池は半年ぐらいは普通に持ちます。電池切れが怖いところですが、SIDE Aに加えて予備電源SIDE Bもセット可能なので、各2本、計4本の電池で不測の事態を防ぐことが出来ます。運用方法にもよりますが1年以上持ちます。

 こういった鍵のIoT化で一見、便利そうに見えるのがオートロック機能。スマホはGPSで位置情報がわかるのだから、スマホが家の遠くに離れたら外出中なので自動で鍵を閉めて、スマホが家の近くなら帰宅なので自動で解錠するといった、夢のような機能です。

 別途Qrio Hubを導入すれば、Qrio Lockで遠隔解錠やハンズフリー解錠機能も使えます。単にGPSを使うだけではなくBluetoothも複合的に使っているので、理論的には上手くいくはずです。

 しかしハンズフリー機能は上手く動作しないことも少なからずあります。うまく開かなかったり、逆に、施錠して部屋にいるのに、たまに突然誤動作で鍵が開いてびっくりしたり。正直、信頼性には不安があります。

 また、ごく稀にですがサーバー側の障害が発生することも。スマホやwena 3はBluetoothを使用しているので、障害の影響は受けません。ただ、他の要因もありえます。たとえば外出中の紛失や電池切れ、Qrio Lockの故障が起きるなど、何らかのトラブルで家の鍵を開けられなくなる、閉め出されるといった可能性もゼロとまでは言い切れません。

 こうしたQrioの万が一のトラブルに備え、「念のため物理鍵を財布等に常時忍ばせる」「ダイヤル錠付き郵便ポストに予備の物理鍵を入れておく」など、何らかのリスクヘッジは必要だと感じます。

 個人的にはハンズフリーはあまりあてにせず、スマホやwena 3と組み合わせ、最悪の場合に備えて物理鍵をいつでも忍ばせておく、といった運用をすることで、これまで1年10ヶ月ほど使ってきましたが、全く問題なく、解錠できずに閉め出されるといったこともなく、満足して運用できています。

 Qrio Lock自体はドアに粘着テープで貼り付けます。ドアが汚れていると剥がれてしまうため、綺麗に拭いてから貼り付けるのが大事です。昨年の夏に一度剥がれてQrio Lockが落ちてしまうことがありました。このときは幸い、家に居るときだったので問題ありませんでした。落下は1年10ヶ月の運用でこの一度だけです。

 この落下した時、再度ドアに貼り付けた際に、少し位置がズレており、サムターンを回す際にギアに負担がかかっていたようで、今年に入ってから壊れてしまいました。このため2代目のQrio Lockを購入して運用しています。気に入ったので、今度はリモコンキー(Blutooth鍵)のセットにしてみましたが、今のところリモコンキーを使う機会はほぼありません。wena 3があって一人暮らしならほぼいらないでしょう。

 なお、2代目のQrio Lockにwena 3が登録できずエラーを起こしていたのですが、いったん、アプリから古い方のQrio Lockの設定画面を開き、紐づいてるwena 3を削除し、その後で新しいQrio Lockにwena 3を登録すれば大丈夫でした。

 IoTの鍵には他の選択肢もあります。個人的には機械式腕時計をスマートウォッチ化できるwena 3は非常にお気に入りのガジェットで、初代から追っており、wena 3に至っては2台購入しているぐらいなので、wena 3を鍵として使えるQrio Lockを当面追い続ける予定です。wenaもQrioもソニーですから、うまく囲い込まれてしまっているのかもしれません。他のライターがSESAMEを愛用しているのでそちらの記事をどご参考までに。(SESAME mini / SESAME 3

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