Sonyは、これまで各キャリア限定だった同社ハイエンドスマホ「Xperia 1 IV」のSIMフリーモデルを発表し、加えてXperia 1 IV用のゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」と、上記2つがセットになった「Xperia 1 IV Gaming Edition」も併せて発表しました。
SIMフリー版Xperia 1 IV
Xperia 1 IV(SIMフリーモデル)
SIMフリー版のXperia 1 IV(XQ-CT44)は、16GBのメモリおよび512GBのストレージを採用。16GBのメモリはXperia史上最大を謳いますが、512GBのストレージはXperia Pro-IやXperia Proなど他モデルと並びます。そのほかの点は変わらず、SoCにSnapdragon 8 Gen1を搭載、6.5型有機ELディスプレイを採用。
日本で販売されている各キャリア版との違いは、ストレージ構成のほかにミリ波に非対応であるという点のみ。本体色は販売されているすべての色、ブラックとアイスホワイト、パープルの3色。
また環境に配慮し、Sony製品で増えつつある再生素材を用いたパッケージをXperiaとして初めて使用しているとのこと。
Xperia 1 IV Gaming Edition
Xperia 1 IV Gaming EditionはSIMフリーモデルにXperia Stream for Xperia 1 IVを同梱したものであるため、もちろんスペックは同じ、メモリ16GB/ストレージ512GBでミリ波非対応。
本体色はブラックのみ提供で、Xperia Stream for Xperia 1 IVも同様。
Xperia Stream for Xperia IV
外観
一方、Xperia Stream for Xperia IVは本体全体を覆うタイプのゲーミングギア。プロゲーマーチームのSCARZが監修を担い、使いやすい形状を実現したといいます。Xperia 1 IV Gaming Editionに同梱されますが、単体での販売も行われます。本体色はブラックのみ。
背面すべてを覆っているため、構造上ケースは外した状態でなければ利用できなさそうです。また、本体側USBポートはもちろんイヤホンジャックやカメラも封じられますが、指紋認証を内蔵した電源ボタンや音量ボタンはアクセス可能。
背面中央には物理ファンが用意され、本体の全体を強力に冷却。類似製品ではCPUのある中央部分のみ冷却するものもあったため、ここはアドバンテージとなり得ます。
接続性
Xperia側のUSBポートを介してデータを転送し、出力にはUSB Type-Cと4極イヤホンジャック、さらにHDMIポートと有線LANを用意します。
なおType-Cポートは給電専用で、有線LANは100BASE-TXまでの対応、つまり最大通信速度は100Mbps(=12.5MB/s)までとなります。オンラインプレイ時の安定性や遅延の少なさはメリットがありそうですが、ゲームデータのダウンロードはWi-Fiの方が早そうですね。HDMIポートは最大120fpsで出力可能で、高品質なライブ配信を可能にすると謳います。
同様の取り組みはASUSのゲーミングスマホ、ROG Phoneシリーズに代々用意される「AeroActive Cooler」などがありますが、HDMIや有線LANを備えるものはそうそうありませんでした。ある種、最近のXperiaらしい突き抜けたプロ仕様を感じます。
一方で、背面全体を覆うデザインでグリップなども用意しながら、先のAeroActive Coolerなど外部デバイスに大抵用意される物理ボタンはなし。せめてL/Rトリガー程度は載せてほしかったところ。
そのほか、以前よりXperiaに搭載されていた「ゲームエンハンサー」ももちろん利用可能。暗い部分を明るくして視認性を向上したり、専用のオーディオイコライザーで足音を聞き取りやすくしたりと実用的な機能を備えます。
価格
SIMフリーモデルは9月16日から、そのほかは10月14日より販売開始予定。いずれもソニーストアで販売され、価格は以下の通り。
- Xperia 1 IV (XQ-CT44) 17万4900円
- Xperia 1 IV Gaming Edition(XQ-CT44-KIT)18万9200円
- Xperia Stream for Xperia 1 IV(XQZ-GG01)2万3100円
なお、会員に無限に配布されている10%オフクーポンは利用できません。別途、Xperia Stream for Xperia 1 IVはドコモオンラインショップでも購入可能です。
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