弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

理想の折り畳みスマホ「vivo X Fold」を購入。隙間なしで角度固定可能、致命的弱点も

 筆者はGalaxy Z Foldシリーズをメイン機に据え置いているのですが、「もう少し閉じたときの横幅が欲しいのと、カメラ性能が向上すればなぁ……」と感じていました。

 それらの欠点を補う折りたたみスマホ「vivo X Fold」が素晴らしい、との噂を聞きつけたので、実際に買って1ヶ月ほど使ってみることに。本記事では使用感レビューをお届けします。

vivo X Foldの特徴

  • 閉じると6.53インチ、開くと8.03インチの折りたたみスマホ
  • 両画面とも120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 8 Gen 1搭載
  • ZEISS T*コーティングの50MPクアッドカメラ
  • 66W有線 & 50Wワイヤレス充電対応
  • 画面内指紋認証に対応

 最初にスペックを見たとき、「これは買うしか無いだろう」と感じました。折りたたみスマホながらペリスコープレンズ搭載なのは素晴らしいです。

 以下がvivo X Fold本体。背面はレザーがあしらわれているため、非常に高級感が高いです。熱がこもりやすかったり、長期間使用で剥がれる可能性などの懸念点はありますが、それらを差し置いても筆者的には満点。

 基本的にスマホは裸運用派の筆者にとっては、指紋や小キズが目立たないレザー仕様はありがたいです。やはり見た目はスマートでないと。

 側面には音量ボタン・電源ボタンを搭載。上下にパチパチっとスライドすることでマナーモードのオン・オフが一発切り替えできる「アラートスライダー」も備えています。iPhoneを使っている方なら馴染み深いでしょう。筆者は通知パネルから切り替えているので、使う場面は全くありませんでした。

 閉じた時は6.53インチ、アスペクト比は21:9となっています。Galaxy Z Foldシリーズと比べるとかなり横幅が広くなっており、通常のスマホに限りなく近い感覚で使用可能。

 厚みや重量はかなりあるので全く同じ感覚ではないですが、これくらい幅があったほうが表示が崩れないので使いやすいです。ヒンジ部分もかなり薄く作られているので、持ちやすさに支障はきたしません。

 開くと8.03インチのタブレットに変身。30万回折りたたんでも大丈夫なようで、耐久性に関して心配ご無用。メインディスプレイはLTPOに対応しており、10~120Hzの可変式リフレッシュレートとなっています。

 Galaxy Z Foldシリーズのように自由に角度を調整することはできませんが、わずかながら角度を変えて固定することができます。

 ちなみに、Galaxy Z Foldシリーズでお馴染みの、動画再生時に折り曲げることで画面が分割される「フレックスモード」のような機能はありません。

 Galaxy Z Foldシリーズとは違い、隙間なく折りたたむことが可能です。マグネットでくっ付いているのですが、結構強力みたいで、クレカなどは近づけないほうが良さそうです。

 Galaxy Z Fold3や4は、防水やヒンジの頑丈さを考慮して隙間を作っていますが、見栄えは良いとはいえません。折りたたみというよりは ”折り曲がりスマホ” でしょう。

 vivo X Foldは一般的なスマホと比べると圧倒的に大きい画面でコンテンツを楽しめます。筆者はKindleの電子書籍や、dマガジンでの雑誌閲覧、YouTube視聴などの用途で使っていますが、ポケットに入る情報ビュアーとして大活躍です。

 Lightroomでの現像や、高負荷なゲーム、2つのアプリを同時に動かすマルチタスク用途などであってもキビキビ動いてくれるマシンパワーを有しているので、負荷をかけても心配ご無用。

 閉じても一般的なスマホと変わらないサイズ・操作感。これでもう少し厚みと重さを減らしてくれたら何も言うことありません。

 メインディスプレイにはパンチホール式インカメラが搭載されていますが、これが地味に干渉するのが玉にキズ。横向きでの動画視聴の際は結構目立ちます。

 筆者はサブディスプレイのインカメラ一つで十分だと感じるので、無くても困りません。現に、他メーカー製折りたたみスマホの中にはメインディスプレイのインカメラを廃止しているものもあります。

 vivo X Foldは両画面とも「画面内指紋認証」に対応しています。どちらも認証速度は高速で、申し分ありません。

 

カメラ性能

 vivo X Foldのカメラ構成は以下のとおり。

  • メイン(5000万画素/F1.7)
  • 超広角(48MP/F2.2)
  • ポートレート(12MP/F1.98)
  • 望遠(8MP/ペリスコープ/F3.4)

 vivo X Foldで撮った作例をご紹介します。

 AIモード時は彩度高めの鮮やかな写真に仕上がります。

 自然な色合いで撮影してくれる「ZEISS Natural Colorモード」を適用すれば、料理の写真もこの通り。彩度マシマシの写真は確かに映えますが、個人的には以下のようなさっぱりした色味が好みです。

 一つ前に使っていたGalaxy Z Fold3と比べると、vivo X Foldの圧倒的なズーム性能が目立ちます。10倍ズームであってもこの解像感。細部の質感もしっかり写っており、撮影の幅を広げてくれるでしょう。

 実用的なのは20倍辺りまでで、それ以降は粗っぽさが目立ちます。普段使いで20倍ズーム以上が必要になるシーンはほぼ無いため、特にマイナスポイントではないです。

 以下は5倍ズームですが、夜景シーンでも解像感は残ったまま。

 夜景に関しては、白飛びやノイズも目立たなく、かなり明るめに写してくれる印象です。

vivo X Foldが惜しい2つの理由

 非常に優れた折りたたみスマホですが、以下の2点がネックになり、筆者には合いませんでした。それらが気にならない人であれば、きっと気に入るでしょう。

重さだけは耐えられなかった

 優秀すぎるカメラ性能、サブディスプレイの使い勝手、デザインなど、筆者にとってはまさに理想の折りたたみスマホでした。ただ一点、重すぎるんですこのスマホ……。

 ケース無しで300gを優に超えており、Galaxy Z Fold3と比べると大きな差を感じます。寝っ転がっての操作は腕に負担を与えますし、普段使いにおいても不便極まりないです。

 「使っていればそのうち慣れるだろう」と思い使い続けましたが、何度触っても払拭しきれぬ圧倒的な違和感。1日に何十回と触るデバイスですから、その度に「重い……」と感じながら使うのはストレスでしかありません。

VoLTE非対応

 vivo X FoldはVolteに対応していないので、通話やSMS送受信は不可能。初期のソフトウェアバージョンであれば抜け穴はありましたが、アップデートしてしまうと塞がってしまいます。

総評

 以前レビューした折りたたみスマホ「HUAWEI Mate X2」はGoogle製サービスが一切使えないという問題点がありました。vivo X Foldでは使えるものの、Volte非対応や取り回しの悪さが気になります。

 カメラ性能は他メーカーのハイエンド機と比べて遜色ないですし、サブディスプレイはいつものスマホに近い感覚で使えます。Galaxy Z Fold3を使っていたときに感じた不満点を見事に解決してくれたように思えましたが、全てを詰め込んだがゆえ重量に跳ね返ってしまったため、総評としては厳しい評価をつけざるを得ません。

海外スマホ個人輸入の定番 [AD]
etoren
ETOREN イートレン
使い方

こんな記事も読まれています

噂:Vivo、次期折り畳みスマホ「Vivo X Fold S」を開発中?

2022-08-23 12:08:42ryoppi913

VivoVivo X FoldVivo X Fold S

Vivoは、同社初の折り畳みスマホである「Vivo X Fold」を今年4月に発表しましたが、さっそく次期モデルを開発、投入しようとしているようです。GSMArenaによると、Weiboで活動するリーカーの数码闲聊站氏が「Vivo X Fold S」なるデバイスが9月に登場すると投稿したとのこと。VivoおよびサブブランドのiQOOは、ハイエンド端末を半期に1度リリースしているため、折り畳みスマホ...

噂:vivo X Fold 2、折り畳みスマホ初のスナドラ8Gen2搭載?

2023-02-27 16:15:16ryoppi913

VivoVivo X Foldvivo X Fold 2

vivoは中国国内にて折りたたみスマホのvivo X Foldおよびマイチェンモデルのvivo X Fold+を販売していますが、ついに次期モデルのvivo X Fold 2に関するスペックがリークされました。Weiboで活動するリーカーの数码闲聊站氏によれば、vivo X Fold 2は「折りたたみスマホとして初めて」Snapdragon 8 Gen2を搭載するとのこと。vivo X Foldは...

vivo初の折り畳みスマホ「vivo X Fold」正式発表!可変駆動/最薄部6.2mm/有線無線超急速充電

2022-04-12 09:03:29ryoppi913

VivoVivo X Fold折りたたみスマホ

vivoは、同社としては初めての折り畳みスマホである「vivo X Fold」を中国向け新製品発表会にて発表しました。この発表会ではこれまたvivo初のタブレットである「vivo Pad」や7インチディスプレイ搭載の「vivo X Note」が発表されています。ディスプレイ肝心のディスプレイの完成度も紙面上では高そうで、カバーディスプレイは6.53インチのFHD+(2520 x 1080)有機EL...

vivo、自社開発画像処理チップ「vivo V3」等の最新カメラ技術を発表。撮影後に被写界深度調節、2層トランジスタ画素積層型採用示唆も

2023-08-15 23:30:21ピュアセル

AndroidVivoカメラ中国海外スマホ

中国vivoは、自社開発の画像処理チップであるvivo V3など、画像処理に関する約10の新技術を発表しました。これらの技術のほとんどは、vivoの次期フラグシップシリーズ、「vivo X100」シリーズ(仮称)にて実装されることが予想されます。AI-ISP 「vivo V3」vivoはvivo X70シリーズに搭載されたvivo V1チップ以降、主にフラグシップのスマートフォンにおいて、自社画像...

Vivo X Flip激写!縦折り式、外側に横向き画面

2023-04-09 16:57:11會原

Vivovivo X Flip折りたたみスマホ数碼間聊駅

中国有名リーカー数碼間聊駅は、Vivoの未発表スマートフォン「Vivo X Flip」の写り込んだ画像をリークしました。Galaxy Z Flipシリーズ風の折り畳みスマホとなっています。大きな長方形のディスプレイとカメラモジュールが確認できます。伝えられる噂では、Vivo X Flipは内側にFHD+解像度と120Hzリフレッシュレートの6.8型E6 AMOLEDを搭載していますが、外側のディス...

Android端末のレビュー」についての他の記事

大満足!防水廉価タブ「Galaxy Tab S9 FE」レビュー

2023-11-24 18:56:28ひかるん

GalaxyGALAXY TabGalaxy Tab S9Galaxy Tab S9 FESamsung

サムスンから先日発売された「Galaxy Tab S9 FE」を購入ししばらく使用しました。サムスンとしては国内初登場となるFEシリーズで、今年の端末ラインナップにも力が入っています。その中でもかなりコスパの高い機種となった1台です。筆者はここ1年半ほどGalaxy Tab S8 Ultraを使用しており、その大画面感に利便性を感じていたものの、やはり大きさとキーボードカバーの重さのせいで取り回し...

「設立95周年」の節目に爆進するモトローラ。折り畳みスマホ日本「普及」狙う

2023-11-20 22:38:31會原

Motorolamotorola razr 40razr 40razr 40sSoftBank

左:モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社 代表取締役社長 松原丈太氏、ソフトバンク株式会社モバイル事業推進本部 本部長 郷司雅通氏Motorola Mobility Japanは、新製品発表会を開催。Motorolaの現況を説明、新製品「motorola razr 40 / razr 40s」を発表しました。MVNOや直販で購入できる公開市場向けSIMフリー版「razr 40」は11月22日...

モトローラ「razr 40/s」ハンズオン。小型サブディスプレイ、ソフトバンク限定色も良し

2023-11-20 20:07:15會原

Motorolarazr 40razr 40sレビュー折りたたみスマホ

モトローラの新製品発表会を取材したので、ハンズオンレビューをお送りします。今回発表された新製品が、折り畳みスマートフォン「razr 40 / razr 40s」。末尾sがソフトバンク版。ハードウェアと対応周波数は同一。基本色はバニラクリーム、セージグリーン。レザー調の筐体で質感の高さ、手触りの良さは特筆に値します。全体として落ち着いたテイストのなか、伝統のモトローラロゴの光を反射する具合や、エンボ...

Redmi 12 5G レビュー。安い、電池が持つ

2023-11-16 18:45:08會原

RedmiRedmi 12 5GXiaomiレビュー

Xiaomi JapanよりRedmi 12 5Gを一定期間貸与していただいたのでレビューします。今回お借りしたのはスカイブルー。爽やかで良い色です。価格は2万9800円の廉価スマートフォンとなります。一昔前なら「安いやつはダメ、3万円出せば最低限良いのが買える」のが定番認識でしたが、通貨安と物価上昇もあって、価格の常識のラインも動きつつあります。そんな情勢に加えて、ここで思い出されるのがRedm...

AQUOS sense8レビュー。格式高い写真の撮れる、軽量高耐久な新世代国民機

2023-11-05 21:19:22會原

AQUOSAQUOS sense8SHARPレビュー

ごめん、AQUOS R8 proより好きだわ(笑)SHARPより、Androidスマートフォン「AQUOS sense8」をお借りしたのでレビューします。発売前のファームウェアであるため、実際の製品とは異なる部分がある可能性をご承知ください。本機は消費税込み5万円台後半(SHARP新製品発表で公開されたメーカー想定価格)のミッドレンジモデル。驚くべきはその軽さ。5000mAhの大容量電池を搭載した...

OPPO Reno10 Pro 5G レビュー。外観がきれい

2023-10-24 17:15:16會原

OPPOOPPO Reno10 Pro 5Gレビュー

「OPPO Reno10 Pro 5G」をOPPO PR事務局から一定期間お借りしたのでレビューします。OPPO公式ECサイトでの価格は8万6800円。まず目を引くのがデザイン。本体色は紫色と灰色の二色で、今回の試用機は灰色。紫色は光沢ですが、灰色の質感はマットで手触り良好。筐体背面はサラサラ。OPPOの廉価モデルでは安いプラスチックで表面加工を工夫したものがありますが、本機はガラス製。明らかに異...

Pixel Tabletに感じる強烈な不満。

2023-10-22 18:02:46そっぷる

GoogleGoogle Pixel TabletNest Hub MaxPixelPixel Tablet

Googleより発売されたPixel Tabletを長期使ってみました。正直、全くもって期待外れでした。Googleはこれをタブレットと謳いつつ、ドックに取り付ければハブモードになると紹介、「次世代のオーディオ」と喧伝しています。しかし実態は、企画倒れの中途半端な失敗作です。それぞれ分けて紹介します。Pixel Tabletの不協和音タブレットモードここで具体的にドックからはずしたタブレットの状態...

すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

𝕏 フォローする 再度表示しない