アメリカのガラス製造大手コーニング社は、同社がスマートフォン向けに開発するGorilla Glassシリーズの最新製品「Gorilla Glass Victus 2」を正式に発表しました。
「Gorilla Glass Victus 2」は、初代Gorilla Glass Victusの耐スクラッチ性を維持しながらも、落下耐性をさらに向上させた点が特徴。
近年のスマートフォンは、スペック向上によって画面サイズの巨大化や重量増加が顕著。同社の情報では、4年前と比較して画面サイズは10%、重量は15%ほど増加しているとのこと。
ディスプレイにおいては、スクリーンの対角線の距離が長いほど、端末を落下させたときに保護ガラスへかかる衝撃は大きくなります。スクリーンの巨大化だけでなく縦長化も進んでいる現在のスマートフォン市場では、ガラスの素材自体の強化が欠かせません。
「Gorilla Glass Victus 2」においては、製造において新たなガラス組成を採用。同社による実験では、コンクリートに近い地面に対して、1mの距離までの落下に耐えたとのこと。他社製アルミノケイ酸塩ガラスは、0.5mの高さから落とすと破損しており、圧倒的なガラス素材の強度を誇ります。
また、アスファルトを模した地面への落下実験では、最大2mからの落下試験を行なっても破損しなかったとのこと。こちらも、他社製ガラスと比較して最大4倍の耐傷性を持っているようです。
「Gorilla Glass Victus 2」を搭載した端末は、今後数ヶ月間以内に市場へ登場する模様。このガラスを採用する社名や端末名は公表されていないものの、大手各社のフラッグシップスマートフォンへ続々と採用される見込みです。