Google製スマートフォンのPixelシリーズは、先代のPixel 6シリーズにて開発者向けという側面が強かった状態を脱却し、一般ユーザーにも強く訴求するような製品となりましたが、今後はさらにシェア拡大に力を入れるようです。Android Authorityが複数の情報筋などの情報から、Pixelの2025年までのロードマップの予測を作成しています。
2023年
まず、来年2023年に発表予定の製品として「Lynx」と「Felix」というコードネームのデバイスが確認されています。それぞれ「Lynx」がPixel 7a、「Felix」がPixel初の折り畳みスマホである「Pixel Fold」ないしは「Pixel Notepad」であるとしています。
Pixel 7aについては、Pixel 6aの449ドルという価格を維持し、90Hzリフレッシュレートやワイヤレス充電への対応などが噂されているほか、Pixel FoldはGalaxy Z Foldシリーズなどと競合するモデルになるとされています。
Pixel 8シリーズは例年通り、2023年秋の発表予定。Android AuthorityはPixel 7シリーズからの刷新は多くないとしている一方で、コードネームshibaのPixel 8は画面サイズの小型化を実現、husky改めPixel 8 Proはそのままの画面サイズであるとしています。
個人的には、Pixel 8無印についても、Pixel 7aとの差別化を明確にすべく120Hzリフレッシュレートに対応してくるのではないかと予想していますが、どうなるでしょうね。
2024年
また、2024年以降、GoogleはPixel aシリーズの販売を隔年ごととすることを検討しているようです。これによりiPhone SEシリーズと同様の立ち位置となることがはっきりしますが、一方でPixel 7aが商業的に成功すれば、この方針を変更するのではないかともしています。
2024年のPixel 9シリーズでは、Pixel 7よりわずかに小さいPixel 9と同等サイズのPixel 9 Pro、そして「caiman」と呼ばれる、小型ディスプレイにProの性能を詰め込んだ、iPhone 14 Proに位置するようなモデルも登場するようです。価格など詳細情報は分かりませんが、Android Authorityに情報を提供した情報筋は「間違いなく存在する」と自信満々。
2025年
2025年のロードマップは2023年と2024年の商業的成功に大きく左右されるとのこと。
まず、Galaxy Z Flipシリーズのような縦折り式のスマートフォンを検討しているとしています。
これもおそらく、2023年のPixel Foldの売れ行きによって決めるのでしょうが、実際に販売されれば、計6機種とかなりのラインナップに。折りたたみスマホ分野で先行するSamsungでも、FoldとFlipの販売比が1:3であるあたり、いずれは縦折り式スマートフォンを開発するべきであるとしています。
一方、縦折り式スマートフォンの発表を断念した場合、かわりに大画面で無印相当の性能を持つ、iPhone 14 Plusと同等の立ち位置のモデルを代わりに導入するとのこと。ただこのコンセプト、iPhone 14 Plusがそうであるように非常に苦戦しそうにも思えます。
これ以外にも、今年上半期発表と噂されるPixel Tabletと、データベース上で確認されているその上位モデルの後継機種なども販売が見込まれています。今後の動向に注目したいです。