一般社団法人ノーシープは、「ノーシープフォン」なる名称のサービスを提供開始すると発表しました。読者の皆さんがこれを利用する必要はありません。
ノーシープフォンの一般販売を開始いたします。https://t.co/kqGCKtWNjl pic.twitter.com/sAmdqDWrpz
— 一般社団法人ノーシープ (@nosheeporg) June 27, 2023
まるで新型スマートフォンかのように思わせますが、実際はGrapheneOS等のカスタムROMを焼く代行等のサービス。
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GrapheneOSはAOSPベース、セキュリティプライバシー特化のオープンソースPixel向けカスタムROM。なお一般的にカスタムROM焼きの代行の相場は数千円程度
料金は「OSインストール、リリースノート提供、Q&A掲示板アカウント提供」で3万円。
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Pixelは別料金で中古か未使用。ノーシープ組織の当初計画として2022年に公開された資料(pdf)
サービス依頼提供フォームのオプションから、Google Pixel本体も選択可能。ただし現時点で在庫は保持せず、利用者からの入金確認後に業者にPixelを発注する形になるとのこと。
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前入金、相談の上金額確定、在庫不保持
なお特商法表記によれば古物商許可を取得しており、当然Google等との直接的な提携はないと見られるほか、ソフトウェアについて一切の保証はしないとしています。
同法人の設立目的は「誰にも支配されない・監視されない・依存しない独立個人を取り戻すことであり、それらが対等の立場で結びつき、新たな社会・経済圏を作ること」と銘打ちます。
ノーシープフォンを提供するに至った経緯として、AppleやGoogleが「全世界のあらゆる人間のプライバシーを勝手に取得し、特にGoogleはこの情報を使い、検索結果を捻じ曲げたり、反ワクチン派のマップを作ったりしている」と主張、「ストーキング行為」にNOを突き詰めるためとしています。
一般社団法人ノーシープは、反ワクチンやマイナンバーカード返納の活動を展開する「日本と子どもの未来を考える会(ニコミ会)」の上部組織としての位置付け。組織当初計画として公開される資料によれば、反マイナンバー活動などを行っていくとしていました。
このほか、ノーシープはコロナウイルスワクチン接種者体内のBluetoothチップを検出すると主張する「チップチェッカー」アプリを開発しています。
出た、チップチェッカーw
あれはBLE(BluetoothLowEnergy)のブロードキャスト信号をスキャンしてるだけのくだらない代物で、もちろんワクチンによる体内チップなんてものはなんの関係もないインチキアプリ。
もし本当に体内から電波が出ているなら電波暗室で調べろと言ったら逃げ出したような代物。 https://t.co/1zd1ilte4F— Queue Musashi (@QMusashi) July 16, 2023