海外の調査会社Canalysは7月28日、2023年第2四半期における、中国国内スマートフォン出荷台数の推計を発表しました。全体の出荷台数は前年同期比5%減の6430万台と厳しい状況が続いています。
同社によると、2023年第2四半期の出荷台数を基にした市場シェアは、以下の通りです。
- 同率1位 vivo / OPPO(約1140万台)
- 3位 アップル(約1040万台)
- 4位 Honor(約1030万台)
- 5位 Xiaomi(約860万台)
4月に同社が発表した同年第1四半期のデータでは、アップルがOPPO、vivoを抑え首位の座に就いていたため、僅か3カ月で首位と2位、3位グループの立ち位置が逆転したことになります。
では、中国メーカーの強さにアップルが厳しい戦いを強いられているかといえば、案外そうでもない様子。実際、今回のデータを2022年の同じ時期(第2四半期)の数値と比較した場合、中国メーカーが全社出荷量を落としている一方、アップルだけは5%増加しています。
さらに興味深い点は、Canalysが公開した過去2年間のシェアの推移を示すグラフ。こちらではアップルが毎年第1、第2四半期にシェア(出荷量)を下げた後、第3四半期に増加に転じ、第4四半期をピークに再び減少に転じる様子が見て取れます。
第4四半期といえば新型iPhoneの発表の時期。よって、アップルによる第1、第2四半期の減産は既存モデルの計画的な生産調整と考えて良いでしょう。
例年通りの動きであれば、第3四半期以降アップルが再び首位に立つはずですが、果たしてどうなるか。今後の動きに要注目ですね。