中国の新興電気自動車メーカーであるNIOは、いわば同社EVのファン・利用者向けの独自スマートフォンを開発していると昨年より噂されていたのですが、ついに初のスマートフォンとみられる端末がAnTuTuベンチマーク上に登場したようです。
GSMArenaによれば、NIO初のスマートフォンはSnapdragon 8 Gen2を搭載し、12GBのメモリと1TBのストレージを備えているとのこと。そのAnTuTuベンチマークスコアは136万点。
ちなみにSnapdragon 8 Gen2端末としては、Xperia 1 Vが130万点前後。概ね同程度の性能はあるようです。
このNIOのフラッグシップスマホは、NIO製EVとの連携、そして連携による体験の向上を目的として開発されている端末と紹介されています。スマホが必携品である現代において、「車のためにスマホを選ぶ」という例はなかなか珍しい例であるために、そういった自動車との連携をアピールしているということでしょう。
NIOは中国の新興EVメーカーで、2014年創業と非常に若い企業。販売台数こそ中国トップEVメーカーのBYDとは比較になりませんが、同社EVは交換式のバッテリーを採用していることが大きな特徴。これにより、電気自動車においてネックである充電時間の遅さや同時に充電することによる電力のひっ迫を一挙に解決できますが、反面バッテリー交換施設のコストの高さが指摘されています。
NIOはすでに欧州にも進出しており、先述のバッテリー交換ステーションも次々と建設されています。日本で同社製EVを見る機会はそうそうないかと思われますが、独自スマホによって実現する連携がどのようなものになるか、非常に楽しみなものです。