iPhone 15シリーズでは、EUやインドでの規制に対応すべく、USB Type-Cポートをようやく搭載することが確実視されていますが、どうやら旧モデルにおいてもUSB Type-Cを備えるモデルが登場するようです。
XユーザーのAaron氏によれば、Apple TVのOSであるtvOS 17.0のBeta 5において、6つの未確認のiPhoneモデルが明らかになったとのこと。
This is my guess as to which iPhone models correspond to the unreleased model numbers I found. https://t.co/ykcLQMm3jA pic.twitter.com/VIjJEPqJEQ
— Aaron (@aaronp613) August 11, 2023
このうち4つは来る9月13日に登場予定のiPhone 15シリーズであることは間違いありませんが、iPhoneを識別するdeviceNameが「iPhone14,1」と「iPhone14,9」はいずれも初出のものであり、これが「旧モデルiPhoneのUSB Type-C版なのではないか」とされているのです。
他方、「どのモデルがUSB Type-Cを搭載して復活するのか」というのは意見が割れています。deviceNameの前半はA13搭載のiPhone 11は「iPhone12,1」、同じくA13採用のiPhone SE(2世代)は「iPhone 12,8」といったように、同一のSoCを搭載するモデルで共通。ここで問題なのが、「iPhone14,x」すなわちA15チップを搭載したうえ、現役で販売中のモデルが「iPhone 13/13 mini」と「iPhone 14/14 Plus」の2通りあるという点。
Appleは旧モデルのiPhoneを値下げして販売しており、旧モデルのiPhoneがUSB Type-C搭載して再登場するのはこの流れを続けるための施策であると考えるなら、これらのモデルはiPhone 14/14 Plusであると考えるのが妥当です。
しかし情報を公開したAaron氏本人は、USB Type-Cを搭載して再登場するモデルがiPhone 13/13 miniであると推測しています。彼はベータ版のコードより未発表機種を紹介しているあたり、内通者を持つリーカーというわけではおそらくありませんが、「iPhone 14の販売を中止して、安価な13を販売するほうが合理的だろう」との理由であるようです。
筆者はこの意見に懐疑的な立場をとっていますが、そもそもの原因が「EUとインドでUSB Type-C統一法案が制定された」ことなので、これらのiPhoneがその地域限定のみで販売され、日本は完全に蚊帳の外、という可能性もありそう。今後の情報に期待したいところです。