HTCの一体型VRヘッドセットVIVE XR Elite。リリース前の大きな期待と比べると、やや注目度も落ちた同デバイスですが、着実に「進化」を継続しているようです。
同社は10月、VIVE XR Elite向けの大型アップデート(6.0と6.5)を配信。「タッチ・コントロール」をベータ機能として実装しました。
「タッチ・コントロール」は、ホーム画面などのメニュー表示を、直接操作できる仕組み。タッチだけで各項目を選択可能になるので、より直感的に操作できます。
この機能、Meta Questシリーズでは結構前(2023年2月)から使うことが可能でしたが、この度VIVE XR Eliteが同デバイスに追いついた形。
またアップデートでは、サイドローディング(公式ストア以外から導入)したAndroid向け2Dアプリを、横向き(スマホを横に倒した状態)でVR内に表示するオプションも実装しました。
2Dアプリを使用する機能は以前から実装していたのですが、これまでは起動するとアプリを縦向きに表示する仕組みでした。今回の更新で快適性が向上したワケです。
以上のようにVIVE XR Elite、結構パワーアップしたのですが、発売時から変わらないのが約18万円というお値段。
Meta Quest 3は7万円台から購入可能なので、よほどの事情がないと、そちらを選びますよね。小型軽量というコンセプトは大きな強みなので、廉価版的なデバイスがあれば風向きも変わりそうなのですが……。