DJIは10月25日、小型ジンバル付きカメラ「OsmoPocket 3」を発表しました。
OsmoPocket 3は、スティック状の本体上部に電動ジンバルと小型カメラを搭載した製品。初代の「Osmo Pocket」から数えて、今回で3代目となります。
最大の特徴でもある3軸メカニカルスタビライズ機構は、反応性の良いデフォルトから激しい動きに対応できる高速モードまで、複数のレベルを用意。さまざまな環境で安定した映像を撮影可能です。
オートフォーカスも強化され、新たに「製品展示モード」を搭載。カメラの前に持ってきた物に素早くピントを合わせてくれるので、製品紹介動画などの撮影もより簡単になりました。
カメラは1型のCMOSセンサーを採用。静止画はアスペクト比16:9の場合で最大3840×2160px、1:1の場合は3072×3072pxで撮影できるとされています。
一方、本職ともいえる動画撮影に関するスペックは、以下の通りです。
- 通常モード……最大4K(60fps)
- 低照度動画……最大4K(30fps)
- スローモーション……最大4K(120fps)
- タイムラプス……最大4K(30fps) / 撮影時間 最大5時間以上
- モーションラプス……最大4K(30fps) / 撮影時間 最大5時間
- ハイパーラプス……最大4K(30fps) / 最大30倍
撮影モードによりフレーム数の増減はあるものの、いずれのモードも4Kでの撮影が可能。2023年後半の動画用カメラとしては、十分過ぎる性能と言って良いでしょう。
各種操作や撮影中の確認などは、本体中央に設置された2型ディスプレイを使用。ディスプレイは回転式となっており、向きを変えることで横長、縦長どちらの撮影にも対応できる設計です。
音声については、雑音の多い環境でも音源を正確に認識できる3つのマイクを搭載。風切り音を軽減し、没入感あふれる音声を収録することができます。さらに「DJI Mic 2」のトランスミッター2台と直接接続すれば、インタビュー動画など、2人分の音声が必要な場面でもよりクリアな音を録音可能です。
バッテリーは4K動画で最大116分、フルHD動画で最大166分の撮影に対応。急速充電機能も備えており、16分で80%まで充電することが可能です。
カラーはブラックのみで、価格は7万4800円から。先代の「Osmo Pocket 2」(発売時価格4万9500円から)と比べ高価になりましたが、室内から街撮りまで幅広く対応できるビデオカメラとして考えると悩ましいところです。