中国ZTE傘下のNubiaは、中国国内で同社のゲーミングブランドRedMagicのフラグシップスマートフォン「RedMagic 9 Pro」と「RedMagic 9 Pro+」を発表しました。
Snapdragon 8 Gen 3を搭載し、画面側はアンダーディスプレイカメラ、背面にはカメラの出っ張りなしの洗練された外観が特徴となっています。
デザイン
RedMagic 9 Pro/Pro+のデザインは共通となっており、カメラの出っ張りが全くないのが特徴的です。
近年、ほとんどのスマートフォンはカメラの大型化やスペースの確保のためにカメラが出っ張っているため、この出っ張りがないというのはかなり魅力的な要素であるといえます。
この出っ張りがないことでより美しいデザインになっているだけでなく、スマホを机の上でタッチしてもガタつかないことや、ゲームなどで横持ちした際にひっかかりがないなど実用性も有しています。
カラーバリエーションはPro/Pro+ともにブラック、ホワイト(スケルトン)、ブラック(スケルトン)の3色。
RedMagicのスマートフォンは文字やカラーリングが特徴的な背面デザインとなっていますが、スケルトンのホワイト/ブラックに刻まれている「氘(dao)」の文字が特に目を引きます。
また、背面カメラの下にあるRGB冷却ファンだけでなく、側面のゲーム用のショルダーキーが光るようになっているようです。
ディスプレイ
RedMagic 9 Pro/Pro+には第5世代のUDC(アンダーディスプレイカメラ)ディスプレイを搭載。
UDCによりパンチホールやノッチのなくほぼ上下左右対称の美しいデザインと、画面を欠けることのない表示が可能になります。
発光素材にはBOE製のQ9+を採用することによって、ピーク輝度が1600nitまで向上し、低照度の最適化、色被り補正機能を有しているとのこと。さらに、2160Hzの高周波PWM調光とDC調光、通常時960Hzで瞬間最大2000Hzのタッチサンプリングレート、ゲーム時に明るさやコントラストを高めるLTM調光に対応しています。
パフォーマンス
RedMagic 9 Pro/Pro+にはQualcommの最新4nm SoCである「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載。前世代の8 Gen 2と比較し、CPUの総合性能とGPU性能を約3割高め、同じパフォーマンスでの消費電力も約3~4割削減しています。
冷却システムには冷却ファンによるアクティブ冷却と、ベイパーチャンバーやエアダクトなどのパッシブ冷却を併用。ベイパーチャンバーの放熱エリアを10182mm²まで拡大し、エアダクトの面積と冷却ファンの回転数も高めることで、従来よりも全面的に冷却性能を高めています。
その結果、崩壊:スターレイルを120分間プレイしても平均60fpsに維持し続けることができる性能維持を実現しているそうです。
ソフトウェアにはCUBEエンジンと呼ばれるパフォーマンスや電力管理システムを新たに構築し、高性能と低消費電力を両立。シーン認識での超解像機能やゲーム用AI機能も有しています。
さらに、自社開発のゲームチップ「Red Core R2 Pro」を搭載し、機械学習アルゴリズムによりユーザーのゲームスタイルを学習し、ニーズに合わせた制御を適応する役割を果たしているとのこと。
その他ハードウェア
カメラは出っ張りがないのにも関わらず、広角カメラに前世代と同じ5000万画素1/1.57″型Samsusung製センサーのISOCELL GN5を搭載。OISやレンズのグレア抑制コーティング、超広角カメラにも5000万画素センサーを搭載とゲーミングスマホとして十分なスペックを備えています。
バッテリーはProとPro+の最大の違いであり、Proは6500mAhの大容量バッテリーで80Wの急速充電であるのに対し、Pro+は5500mAhと少なめなものの165Wの地超高速充電に対応。
さらに、RedMagic 9シリーズは操作をしている間にバッテリーを充電せず、直接本体に給電することで温度上昇とバッテリーの劣化を抑える充電分離機能も備えています。
スピーカーには大音量で広い音域を実現するデュアル1115Kリニアスピーカーを搭載。Snapdragon Soundやdts:X Ultraの認証を得ており、忠実で臨場感のあふれる音響効果で再生することができるとしています。
その他、体積を43%大きくした4D振動リニアモーターや、520Hzで感度を高めたゲーム用ショルダーキー、3.5mmイヤホンジャックを実装。アンテナ強度も強化され、Wi-Fi通信と5G通信の感度を高めているとのこと。
価格
「Nubia RedMagic 9 Pro」「Nubia RedMagic 9 Pro+」は12月12日に中国国内で発売開始。
価格はそれぞれ9 Proが4799元(約9.6万円)から、9 Pro+が5499元(約11万円)から。
なおRedMagic 9シリーズはグローバル展開が予定されています。日本市場での展開にも期待したいところです。
スペック
RedMagic 9 Pro | RedMagic 9 Pro+ | |
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OS | REDMAGIC OS 9.0 (Android 14) | |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 | |
メモリ | 8/12GB(LDDDR5X) | 16/24GB(LDDDR5X) |
容量 | 256/512GB(UFS 4.0) | 256/512GB、1TB(UFS 4.0) |
画面 | 6.8型 FHD+(2480×1116) 有機EL 120Hz駆動 ピーク輝度:1600nit UDCディスプレイ |
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カメラ | 広角:5000万画素 1/1.57型 1.0μm ISOCELL GN5 OIS 超広角:5000万画素 1/2.76型 0.64μm ISOCELL JN1 |
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インカメラ | 1600万画素(UDC) | |
電池 | 6500mAh 急速充電(最大80W) バスパワー対応 |
5500mAh 急速充電(最大165W) バスパワー対応 |
寸法 | 163.98×76.35×8.9mm, 229g | |
カラー | ブラック スケルトンブラック、スケルトンホワイト |
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その他 | 画面内指紋認証 RGB冷却ファン Wi-Fi 7 USB 3.2 Gen1 4Dリニアモーター ステレオスピーカー ショルダーキー 3.5mmイヤホンジャック |