LG電子は、ラスベガスで開催中の見本市CES 2024において、家庭用スマートホームロボットを公開しました。
LGが「SmartHome AI Agent」の位置付けで開発したのは、小型の家庭用ロボットで、Sonyのペットロボット「aibo」とGoogleアシスタントを1つにまとめたようなもの。
車輪がついた2本の足でバランスをとりながら動き、ディスプレイに表示された2つの目で、気分やシチュエーション応じて感情を伝えます。口に見える部分には、カメラとセンサーを配置。ヘッドホンのようにも見えるハンドルもあり、ロボットの位置を移動させたい場合にも簡単に持ち上げることができます。
このロボットは、ペットの役割にのみ特化したaiboと異なり、例えば、家中を歩きまわって侵入者を発見した際には、所有者に報告したり、Matterに対応したスマートホームデバイスを操作したり、まさに「ホームヘルパー」のような存在に。もちろん、ペットとしての役割も果たし、ユーザーが帰宅すると駆け寄ってきて出迎えたり、ユーザーの表情を認識して行動します。
本体は、Qualcommのロボット用チップQRB516を搭載し、ソフトウェアも同社の開発キットをベースに開発。空気の質や湿度、温度など多くの環境データを取得可能。
AlexaやGoogle Nest(旧Google Home)シリーズに代表されるこれまでの家庭用AIデバイスは、単なる音声アシスタントであり、その存在が目に見えるものではありませんでした。LGの開発したスマートホームロボットは、目に見えないAIを可愛らしいロボットという形でペットに近い存在に落とし込み、より親しみやすく無機質ではないAIとの対話を実現します。
なお、このロボット型スマートホームアシスタントには、まだ名前がありません。
そのため、価格や発売日等も明かされておらず、発売までには時間がかかりそうです。