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Vision Pro、「探す」アプリでの位置情報追跡・サウンド再生・紛失モード設定は不可。バッテリー構造に原因か

 Appleは、自身のApple IDが紐づけられたデバイスを紛失したり盗難にあったときに追跡できる「探す」サービスを提供しています。Appleが2024年2月2日に米国で販売を開始したMRヘッドセットのVision Proも、もれなくこの「探す」アプリに対応していますが、一部の機能が限られているようです。

 Appleが公開したVision Proの公式サポートページによると、Vision Proは、「探す」アプリから本体の位置を確認したり、本体のスピーカーからサウンドを鳴らしたり、紛失モードをオンにしたりすることはできないとのこと。「探す」アプリから本体のアクティベーションロックをオン・オフすることはできますが、それ以外の操作ができないようです。

 アクティベーションロックは、万が一デバイスが悪意のあるユーザーに渡ったとしても、元の所有者のApple IDでサインインしない限り端末が利用できなくなるため、デバイスを安全に保つために非常に有効な手段です。ただ、これはあくまで盗難などにあった際の最終手段。デバイスを探すのには役立ちません。

Appleの「探す」ネットワーク

 このような制限が設けられている原因に、Vision Proのバッテリー構造があげられます。Vision Proは、本体にバッテリーが内蔵されておらず、ケーブルを用いて外付けバッテリーと接続します。このケーブルは取り外しが可能であり、バッテリーを取り外すと、Vision Proは即座にシャットダウンします。バッテリーを外してしまえば、位置情報の追跡も本体からのサウンド再生もできません。

 また、アクティベーションロックが利用可能なため、中古商品の売買にも注意が必要。iPhone等と同様に、アクティベーションロックが解除されていない中古デバイスは、前の所有者でなければ使用できなくなります。Appleのサポートページにも「アクティベーションロックで保護されている中古のVision Proを購入しないで」とされており、購入時はもちろん、手放す際にも「探す」アプリからアクティベーションロックの解除が必要です。

 ただでさえ高価なVision Pro。国内での販売は未定ですが、もし持ち運ぶ機会があるとするならば、持ち運び用のバッグにAirTagを入れておくのが無難かもしれません。

情報元Apple
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