弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

アマゾン「新生AIアレクサ」、月10ドル程度のサブスクで提供か

 Amazonは、不採算事業であるAlexaを大幅に刷新すべく、生成AIを搭載したAlexaをサブスクリプションにて提供するようです。

 ロイター通信が匿名の情報筋より得た情報によれば、Amazonは新バージョンのAlexaを8月中のリリースを目指し開発しているとのこと。Amazonの現CEOであるアンディ・ジャシー氏は、4月の株主あての書簡にて「より賢く有能なアレクサ」を約束しているようで、これに関連するものとみられます。

 このAlexaの大幅刷新は、社内でバンヤン(イチジク属の樹木)と呼ばれているプロジェクトであるようで、関係者によれば生成AIを活用した新しい音声アシスタントを「Remarkable Alexa」と名付けたと語っているとのこと。社内では、2024年はAlexaにとって「絶対に勝たなければならない年」だと上司から伝えられた人もいるようで、これまで採算が取れなかったAlexaを生き返らせる大きな好機ととらえているようです。

 現時点での計画では、現在提供している「クラシックAlexa」を置き換え、AIを採用する通常のバージョンと、より強力なAIを使って複雑な質問に答えられる上位のバージョンに分割することを画策しているとのこと。上位モデルを利用するには少なくとも月額5ドルから10ドルが必要であるとのこと。これはKindle Unlimitedのように、Amazon Primeの費用とは別に必要であるようです。

 有料版では、短いメールの作成や送信、ウーバーイーツの注文などを1回の指示で行えるほか、会話中に「アレクサ」と何度も呼びかける必要がなくなるとされています。

 競合となるGoogleのNest Hubシリーズは、Googleが自社の生成AIであるGeminiを大きく普及させていることとは対照的に、生成AIが搭載されるといったうわさが全く存在しません。筆者はスマートホーム関連製品はまだ成長の余地があると考えているため、Amazonが生成AIとスマートスピーカー・ディスプレイのシナジーによる恩恵をしっかり提示してほしいところです。

詳しく読む
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない