自動車産業を主体とする吉利集団に買収され、以降はAIデバイスの開発に注力するとしてスマホ分野から撤退したはずのMeizu(魅族)は、新たなスマートフォンの「Meizu 21 Note」を発表しました。
すでにお伝えした通り、Meizuは既にスマートフォン事業からの撤退を伝えており、以降は母体である吉利の保有する自動車のシステム、またFlyme OSやAIデバイスの開発に取り組むとしていました。
Meizuは撤退発表後に「Meizu 21 Pro」と「Polestar Phone」を発表していますが、いずれも中身は同じ。一方でMeizu 21 Noteは先の2機種とは異なるスペックです。Meizu 21 Noteは「AIスマートフォン」を謳っており、ある意味ではAIデバイスなのかもしれませんが、それにしても撤退とは?と感じるところではあります。
Meizu 21 NoteはSoCにSnapdragon 8 Gen 2を搭載するハイクラススマートフォン。無印Meizu 21およびMeizu 21 ProはSnapdragon 8 Gen 3を搭載するため、SoCの性能でグレードを推し量るのであれば、この2機種よりも下位に属するスマートフォンということになります。
画面サイズは6.78インチで、アスペクト比は19.8:9と、Meizu 21と21 Proのいずれとも異なります。Meizu 21 Proは6.79インチで21:9のアスペクト比を採用しており、握りやすさをアピールしていたため、確かにNoteを名乗れるほど表示領域は広く使えそうです。
解像度は高く1.5K(2780×1264)。リフレッシュレートは最大144Hzで、1-120Hz間で可変リフレッシュレートに対応しています。最大輝度は1600nit。局所的な最大輝度は5000nitに達するとしています。
カメラは2眼で、5000万画素のメインと1300万画素の超広角兼マクロという構成。インカメラは1600万画素となっています。
バッテリー容量は大きく5500mAh。最大で65WのUSB PDによる急速充電に対応しています。
AIデバイスメーカーと化したMeizuらしく、AI機能を全面的に押し出しています。AIパフォーマンススケジューリングなる機能によって、中国で絶大な支持を誇るMOBAの「Honor of Kings(王者栄耀)」を120fpsで実行できることをアピールします。またゲームプレイ時のタッチに対する対応速度の向上にも「AIゲームコントロール」なる機能を用意し、ユーザーの操作を正確に識別できるとします。
こういったイロモノ的機能以外にも、ToDoや電話でのコミュニケーションを行えるデジタルアシスタントや、Aicyなる生成AIを搭載。さらにページや写真の内容を読み取って要約したり、会議を録音して議事録を作成することもできるようです。これらひっくるめて「AIOS」を謳います。
本体色はグレーとホワイトの2色。ホワイトもグレーも光沢を抑えたマットな色合いで、個人的には非常に好みなデザインと色合いです。
本体価格は2599元から。日本円にして5万6000円ほど。いつまでOSのアップデートを行うのか心配なところではあります。
OS | Flyme AIOS |
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SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ | 16GB |
容量 | 256/512GB |
画面 | 6.78型 1.5K(2680×1264) 144Hzリフレッシュレートに |
カメラ | 5000万画素+1300万画素超広角/マクロ |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 5500mAh 65W急速充電 |
寸法 | 162.39×76.89×8.20mm, 205g |
その他 |