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ベトナムで楽天モバイルの国際ローミングが繋がらない?無事接続できた方法の備忘録

 2024年8月に、両親と兄弟2人の計5人でベトナムへ旅行した際、楽天モバイルの海外ローミングを利用しようとした際、なかなか通信がつながらない問題が発生しました。

 あくまで一つの例として、筆者が試した解決方法を忘備録として残しておきます。

始めに

 楽天モバイルは、執筆時現在73の国と地域において、2GBまで海外ローミングが無料。これは3GBでどんなに安くとも2000円以上かかるほかのキャリアと比較した際、利用できれば非常に大きなアドバンテージです。

 また、海外ローミングの上限である2GBを超えてしまった際は、1GBあたり500円で容量の追加が行えます。

 ただし、海外で通信した分はしっかり国内で通信する容量にカウントされてしまいます。いつも20GB以上の通信を行っているユーザーであれば問題はありませんが、毎月3GB以内にぎりぎり抑えているような方だと、月の通信量合計が3GBを少しだけオーバーしてしまい、悲惨な目にあう可能性がありそうです。国内国外に限らず、旅行先って何かと通信量が増えがちですしね。

今回の環境

 さて、今回の状況を軽く説明すると、「両親の所有するSIMフリー版AQUOS Sense7(SH-M24)と楽天モバイルの組み合わせで、なかなかベトナム国内で接続ができなかった」というもの。AQUOS Sense7は楽天モバイルでも販売されていましたが、別の場所で購入したものとなります。

 なお、SIMフリー版と楽天版では型番が共通ではあるものの、楽天版は一部手が入っているようで、今回の問題はSIMフリー版を使用していたのが悪い、という可能性はありそうです。

当時の対応と試行錯誤

 ベトナムでの利用に限らず、楽天モバイルを海外で利用するには、渡航前にMy Rakutenモバイルの「海外ローミング(データ通信)」を有効にする必要があります。

 本来なら、渡航前にアプリからローミングを有効にし、到着後に端末の設定からローミングをONにするだけで、以降海外でも通信が利用できるはずでしたが、両親のAQUOS Sense7だけ、アンテナは立てど一向に接続ができない状況に。同じく楽天モバイルを契約する妹のRakuten Handはアンテナの横にLTEマークがつき、正常に通信できたため、Sense7の端末の設定に問題があると考えました。

 まず、ベトナムで楽天モバイルがつながらない、というのは割と良く起こる問題らしく、検索すると先人たちの残した忘備録がヒットします。

 多くの場合は、ローミング時の通信キャリアを自動選択する際に、4G/LTEでない回線を掴んでしまうことが通信ができない理由であるようで、実際に通信ができない両親の端末は「Mobifone 3G」に接続されていました。

 そのため、「ネットワークを自動的に選択」といった記載のあるチェックを外し、自分でネットワークを選択することで通信できるようになった……かと思いきや、機内モードをトグルしても再起動しても音沙汰なし。まるで通信できません。

 空港のWi-Fiに接続し、My 楽天モバイルの設定を確認したり、アプリ内の設定をオンオフしてみたりもしましたが、状況は一切改善しませんでした。

 端末の設定をいろいろ見ていたところ、一点だけ気になる表示が。

 なぜかAPN設定が「このユーザーはアクセスポイント名設定を利用できません」と表示され、APN設定の確認ができず、さらに追加しようとしても保存できないという状態に陥りました。

筆者が遭遇したものと同様の画面。画像出典:ひゅでポン

 野生の勘が働き、機内モードをオンにして再度APN設定を開くと、APN設定を追加できるようになったため、楽天モバイルのWebサイト上に記載があるAPN設定を入力したところ、やはり通信できませんでした。

 しかし、こんどは現在接続できているRakuten HandのAPN設定をそのまま移し、再度ネットワークを選択したところ、ようやく通信ができるようになりました。異国の地でお情報集めに手間取ったため、少し遠回りではありますが、何とか解決に至ることができました。入力したAPN設定は下記の通りです。

MMCとMNCを変えたら解決した

  • APN名 rakuten.jp(何でもいい)
  • APN rakuten.jp
  • MCC 208
  • MNC 01
  • MCC 440
  • APNタイプ default,supl,dun
  • APNプロトコル IPv4/IPv6
  • APNローミングプロトコル IPv4/IPv6
  • PDPタイプ IPv4/IPv6

どうしてこうなった?

 今回、たまたまRakuten Handが正常に通信が行えていたため、そのAPN設定を丸ごと書き写すという形で通信が行えるようになりましたが、これはおそらく、AQUOS Sense7が「APNの切り替えに失敗した」ためであると推察できます。

 国内ブログblog of mobileの情報によれば、楽天モバイルはローミングにフランスの通信事業者であるOrangeのソリューションを使用しているようで、端末が日本国外のインターネットに接続していることが検知された場合、APNを自動的にOrangeのものに切り替えるようです。

 しかし、今回の場合、SIMフリー版AQUOS Sense7を利用していたからか、それとも別の理由によってか、その切り替えがうまくいかなかったようです。この問題はベトナムに限らず発生するようです。今回の問題に関しては、国内ブログのひゅでポンが解説しています。

総評

 今回、適切に海外ローミング用に切り替えができていたRakuten HandのAPN設定を完コピしたことにより、「楽天モバイルで海外ローミングができない」という問題が解決し、次にベトナム特有の問題である「高品質な回線を掴めない」という問題を、ネットワークを手動で選択したことによって解消。

 その2段階の問題を乗り越えて、楽天モバイルを海外ローミングでようやく通信できた、というのが事の流れです。

 楽天回線対応製品のページに小っちゃく「海外ローミングをする際、一部エリアにてAPNが自動選択されない場合がありますので、手動にてAPN設定をおこなってください。」と書いてありますが、そういうシチュエーションがあること、そして切り替えるべきAPN設定内容を記載すべきではないか?と思いました。

 とはいえ、先に触れた通り海外2GBまで無料という施策はありがたいですし、頻繁に海外に出る方にとっては非常に大きなアドバンテージであるでしょう。

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