Qualcommは、8月20日にミッドレンジスマートフォン向けSoCの「Snapdragon 7s Gen 3」を、著名リーカーがこのチップに関する情報をリークした少し後に正式発表しました。比較的手ごろな価格帯のスマートフォンでも、オンデバイスAIの体験を提供することを目的とするようです。
Snapdragon 7s Gen 3は先代の7s Gen 2と比較して、CPUパフォーマンスが20%、GPUが最大40%高速化したことをアピールします。これは世代刷新時のパフォーマンス向上幅としては比較的大きめであり、搭載スマホのパフォーマンスに注目したいところ。また、AI関連性能のパフォーマンスは30%向上し、全体でおよそ12%の省電力化を達成しているとのこと。
ディスプレイはFHD+@144Hzに対応し、外部ディスプレイに接続した場合だと4K@60Hzに対応します。カメラは最大2億画素のセンサーに対応し、最大で4K30fpsHDR動画の撮影も行えるとしています。
Qualcommのクリス・パトリック氏は、「Snapdragon 7s Gen 3は、オンデバイスAIサポートを含む7シリーズのトップ機能を選択することにより、7シリーズの長所をより中間層のデバイスに提供する」と述べており、Qualcommがあらゆる価格帯のデバイスで最高の体験を提供するという取り組みの1つであると付け加えました。
Snapdragon 7s Gen 3を搭載するスマートフォンは、Xiaomiが一番乗りで発表する見込みであり、搭載デバイスは来月発表される予定とのこと。現時点でこのチップを採用する予定のあるメーカーには、Xiaomi以外にRealme、Samsung、SHARPが名を連ねています。