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発表会では特に触れられていませんでしたが、AppleはiPhone 16シリーズにおいて、バッテリー交換やFace ID部品の交換、さらには部品の設定など、修理のしやすさを大幅に向上させたようです。Android Authorityが伝えています。
同サイトによれば、EngadgetやTom’s GuideなどがiPhone 16シリーズの分解修理のしやすさについて報告しているようで、いくつかのポイントで改善があるものの、その中でも最も大きな変更がバッテリー回りであるとのこと。
バッテリーの交換時にはがす作業が必要となる接着剤は、はがしづらい従来のものから、イオン性液体を含んだ接着剤を採用。平常時の接着力を確保しつつ、低電圧をかけることで簡単に剥離する特徴をもち、交換時の作業負担の軽減につながります。
Face IDの修理に関しても、主要部品であるTrueDepthカメラをセキュリティやプライバシーを損なうことなく、ユニット間で簡単に交換できるようになったとのこと。以前はユーザーがこのような修理を行うことはできなかったため、これは大きな変化であるといいます。さらにiPhone 12以降のモデルでは、TrueDepthカメラをiPhone上で直接設定できるようになり、設定時にMacが不要になったとのこと。
新たに導入された「修理アシスタント」も、修理工程を効率化します。これにより、顧客およびAppleと契約を結んでいない独立した修理店は、Appleの新品および中古部品をデバイス上で直接設定できるようになり、以前のように部品のペアリングのためにAppleに連絡する必要がなくなったとのこと。ソフトウェア面では、ユーザーがデバイス上で修理のためのApple診断を実行できるようになり、他のデバイスなしに問題の発生している部品（コンポーネント）を特定できるようになっています。
また、Appleはサードパーティ製および中古のApple部品のサポートを大幅に拡大しました。中古の部品はAppleのクラウドベースのサーバーを通じて正式に識別・調整できるようになり、デバイスの修理履歴には「中古」と明確に表示されるように。
また将来のアップデートにおいては、交換用の社外品のディスプレイにてTrue Tone機能を有効化し、さらに同じくサードパーティ製のバッテリーではバッテリーの情報、健康状態などを提供する予定だといいます。
特にバッテリーの交換のしやすさの向上や、社外品バッテリー・ディスプレイと純正品の差をソフトの力で埋めようとする姿勢は、なかなか評価できるものではないでしょうか。
一方この流れが市場全体に波及したとき、それこそスマートフォンの買い替えサイクルが今以上に長期化し市場規模が小さくなってしまいそうとも思ってしまいますが、一体どうなってしまうんでしょうか。
