Galaxyの折りたたみスマートフォン「Z Fold」シリーズの限定モデルとして、10月25日に韓国でリリースされた「Galaxy Z Fold Special Edition」。海外メディアAndroid Authorityによれば、当機種は販売開始わずか10分で完売したとのことです。
Galaxy Z Fold Special Edition(以下Z Fold SE)は、同社が7月に販売した「Z Fold6」をさらに上回る薄型を実現するとして、登場のしばらく前から多数のリーク情報が出回るほど注目を集めていた機種。10月21日に公式から発表された事前情報では、薄型化はおろか大画面化にカメラスペック向上まで図られるという、Z Fold6とはもはや別ラインとして位置することも判明し、より一層期待感が高まっていました。
そんなZ Fold SEの販売が開始したのは、10月25日午後4時頃。当初は午前9時にリリースされる予定でしたが、生産量を決めるのに時間を要したとして、7時間ほどの遅れが生じました。そしてそのわずか10分後、SamsungはZ Fold SEの在庫が完売したことを発表したということです。
韓国の公式ストアでもすでに「商品を準備中」との表示が為されており、再入荷通知の申請ができるだけで購入は不可の状態となっています。なお、現時点では具体的な入荷時期等は明らかになっておらず、計画の目途は立っていない様子。
Sペンが使えないという欠点こそあれど、薄型・大画面化が施されたZ Fold SEが韓国全土で人気を博したことは間違いありません。競合機種にHonor Magic V3(開:4.35mm、閉:9.2mm)のような超絶薄型機があるため決して最薄ではないものの、ユーザーが昨今の折りたたみスマホに薄さ・軽さを求めていることに変わりはなく、その点に応えたZ Fold SEは広く受け入れられたのでしょう。
これだけの意欲作が、現時点で韓国のみの取り扱いとなっているのは非常に残念な点。筆者をはじめ日本でも気になっている人は多数いるはずですので、在庫を拡充した暁には、ぜひグローバルへの展開も検討していただきたいところです。