折り畳みスマホ市場は以前ほどの勢いを失っており、折り畳み市場から撤退が噂されているメーカーもちらほら出ている中、Samsungは市場シェアの死守のため、より強気な戦略に出るかもしれないという情報が伝えられました。Phone Arenaが伝えています。
多くのスマホメーカーは、低い利益率とスペースの問題により、折りたたみ式スマホの投入を諦めようとしているなどと噂されているようですが、著名なディスプレイ業界アナリストであるRoss Young氏の報告によると、Samsungは2025年に廉価版と通常版の縦折り式折り畳みスマホを投入するとのこと。もちろん、Z Fold7も登場予定。同端末はGalaxy Z Fold Special Editionに似たフォームファクタを採用すると言われています。
しかしこれだけにとどまりません。ディスプレイ市場のサプライチェーン網に強いRoss Young氏によれば、世界初の商用3つ折りスマートフォンであるMate XTの競合に当たる製品が、2026年にはAppleと「他のブランド」から出るとのことで、Phone Arenaはこの「ほかのブランド」はSamsungのことを指していると紹介しています。
そのため同氏は、2025年はSamsungと各中国メーカーの努力もむなしく出荷代集が落ち込む年になるとみている一方で、売れ筋の折り畳み端末が出てくる2026年こそが折り畳みスマホにとって記録的な年になると予測。SamsungやApple、その他有名メーカーの折り畳みスマホが、2029年までに最低でも30%以上の成長を後押しすると述べています。
3つ折りディスプレイを搭載した端末自体は、Samsung Displayがこれまで何度も見本市や展示会に試作品を展示しており、Samsungがその生産能力を有していることを実証していました。ぜひSamsungや競合するメーカーには全力を尽くし、「ポケットに入るタブレット」としていよいよ実用性のある三つ折りスマホの価格競争を引き起こしてもらいたいところです。
情報元Phone Arena