中華スマートフォンブランドXiaomiは、8月21日に中国国内で「Redmi Note 15 Pro+」を発表しました。この機種は、ミドルレンジモデルながら業界初の耐久テストをクリアした堅牢性と、7000mAhの超大容量バッテリーが両立しています。
タフネス・大容量電池の中華スマホと言えば、スパルタンなゴツい鈍器のような見た目のスマホが多いですが、その中ではかなり一般的なスマホに近い見た目をしているのが特筆に値すべき点といえるでしょう。
心臓部には、世界で初めて「Snapdragon 7s Gen 4」を搭載。性能を安定して引き出すため、約5200㎟の大型ベイパーチャンバーによる冷却システムも備えています。OSには、Android 15をベースとした最新の「HyperOS 2」を採用。
ディスプレイは6.83型の大型有機ELパネルを採用。解像度は一般的なフルHD+を上回る約1.5K(2772×1280ピクセル)で、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。ピーク輝度は3200nit。
前面ガラス素材には、Xiaomi独自の強化ガラス「Dragon Crystal Glass」を採用。これは前年まで「Xiaomi 14 Ultra」のようなフラッグシップモデル限定で搭載されていた素材であり、贅沢な仕様と言えます。
背面素材には強化グラスファイバー複合板を採用。Xiaomiは、プロモーションにおいて「小金剛」という愛称を掲げ、高さ2mから花崗岩へ50回落下させる耐久性テストをクリアしたことなどを訴求し、その高い耐久性を強調しています。この価格帯の端末で落下や水回りに対して最高水準レベルに強いというのは、特に外回りや現場作業などで使用する際の業務用の端末として導入する企業も多そうです。これは他社製品との大きな差別化要素となります。
カメラは背面が3眼構成で、残りの1つ見える円はLEDフラッシュやその他のセンサー類です。メインカメラは光学式手ブレ補正に対応した5000万画素の「Light Hunter 800」センサー、望遠カメラはミドル帯では珍しい光学2.5倍ズームが可能な5000万画素、そして風景撮影などに適した800万画素の超広角カメラという構成。
バッテリーは7000mAhの大容量搭載かつ90Wの有線急速充電に対応しており、長時間の利用と素早い充電を両立。更に、本機から他のデバイスへ給電できる22.5Wの有線リバース充電機能も備わっているので、モバイルバッテリーのような使い方も可能です。
耐久面では、防塵防水性能はIP68規格に準拠しており、日常生活での水濡れにも安心して使用できます。尚、中国向けプロモーションではIP69K相当の条件をクリアした旨を打ち出していて、「IP68の水準を超えている」ということをアピールしています。
このほか、一部モデルでは携帯電話の電波が届かない場所でもテキストメッセージを送受信できる、Beidou衛星メッセージ機能にも対応します。
なお、本機種のグローバル版の販売について現時点では発表されていません。
構成 | 価格(中国) |
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12GB+256GB | 1999元、初売り1899元(約4万1000円、初売り約3万9000円) |
12GB+512GB | 2199元(約4万5000円) |
16GB+512GB | 2299元(約4万7000円) |
16GB+512GB(衛星メッセージ版) | 2399元(約4万9000円) |
Redmi Note 15 Pro+(中国) | |
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SoC | Snapdragon 7s Gen 4(世界初採用) |
OS | HyperOS 2(Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.83型 AMOLED、1.5K(2772×1280)、最大120Hz、最大3,200ニト |
背面カメラ | 50MP広角(Light Hunter 800/OIS)+50MP望遠(2.5倍)+8MP超広角 |
前面カメラ | 32MP |
実行メモリ/内蔵ストレージ | 最大16GB LPDDR4X / 最大512GB UFS2.2 |
バッテリー/充電 | 7,000mAh / 有線90W、22.5W有線リバース |
防塵防水 | IP68(中国プロモでIP69K相当テスト訴求) |
その他 | Dragon Crystal Glass、強化グラスファイバー背面、衛星メッセージ機能あり |