チップメーカーNVIDIAは、海外公式ブログにて日本の自動車メーカー「ホンダ」が、カーオーディオ・インフォテイメントシステムに「Honda Connect」を採用したことを明らかにしました。NVIDIAが発表するということは、もちろん同システムにNVIDIA製のプロセッサが搭載されているからです。
同システムはNVIDIAのモバイル向けプロセッサ「Tegra」を採用。Android 4.0.4をベースにしています。Googleは、Android OSの自動車向けのエディション「Android Auto」を準備中ですが、これとは異なるようです。
なお、Android Autoの提携メーカーとしては、ホンダを含む、トヨタ、マツダ、三菱、日産、スバル、スズキといった日本メーカーから、アルファ・ロメオ、アウディ、ヒュンダイ、フォルクスワーゲンなど多数の海外メーカーまでが名を連ねています。ホンダはNVIDIAのアジアにおける最初のパートナーとなり、一足早く自動車の「スマート化」に一歩を踏み出すことになります。
「Honda Connect」は、7インチの静電容量式ディスプレイを備えており、スマートフォンと同じくピンチズームやスワイプといった基本操作が可能。カスタマイズ可能なホーム画面から、位置情報によるナビゲーションや後方確認用カメラの閲覧、音楽再生といった各種機能へアクセス可能。アプリケーションはホンダの提供するアプリケーションストア(Honda App Center)からダウンロードすることで追加可能。
本日より、フランスの首都パリで行われる「パリモーターショー」にて、ホンダが搭載車両をお披露目する見通し。このシステムを搭載したホンダのCivic、Civic Tourer、CR-Vが2015年、欧州市場で発売となります。