VAIO Phone(バイオフォン)は台湾Quanta製で、兄弟機にELUGA U2があることは既にお伝えしたとおり。VAIO Phoneの開発に関して、ジャーナリストの本田雅一さんがTwitter上で興味深いツイートをいくつかしていました。
VAIO株式会社側から、ODM調達先のメーカーへのアドバイス等はされていたものの、あくまで日本通信の製品であることから、どのように製品に反映されていたのかをVAIO側は確認できていなかったそうです。
あとデザイナーさんがアドバイスを出したり、ODM調達先とのコミュニケーションを商品企画(元エンジニア)が出したりはあったようだけど、それがどう商品に反映されていたかは別で、あくまで日本通信の製品だから最後の承認は彼ら。箱記者会見も、実はやることをまったく把握できてなかったそうだ
— 本田雅一(本人未確認) (@rokuzouhonda) 2015, 3月 13
日本通信は、VAIOロゴの入った黒い化粧箱のみを先行して発表し、話題となりましたが、これについてもVAIO側は把握していなかったとのこと。いっそ箱のままならよかったのに。
また、VAIO Phoneの正式発表に際して、VAIOが作ったわけではないと断っていたものの、テレビ側はVAIOのスマホとして伝えたいと折れなかったそうです。
ひとつだけ可哀想なのでボクから強調しておくと、WBSで「VAIOのスマホ」を連呼してたのは間違い。というより記者にはあらかじめ「VAIOは作ってない。助言しただけで日本通信のスマホ」と直前まで伝えていたのに、局の担当が「VAIOのスマホと言わせてください」と折れなかったとか
— 本田雅一(本人未確認) (@rokuzouhonda) 2015, 3月 13
VAIOは本来、高スペック・高付加価値・素晴らしいデザインを売りにするプロダクトです。しかし実際に、満を持して発表されたのがローエンドのELUGA U2の兄弟機、しかもデザインも大して変わらず、2万円以上高額となれば、誰も納得しないでしょう。なぜ日本通信に名義貸しをしてしまったのか、VAIO株式会社の判断ミスが悔やまれるところです。