格安スマホの代表格であるASUSのZenFoneシリーズ。その中でも”ZenFone 2“について半年ほど利用したのでまとめておきます。私が買ったのは実行用メモリ2GB、ストレージ32GBのモデル。(開封記事はこちら。)カメラは微妙なのであまり使っていません。あくまで格安SIMを試したり、海外で利用するための、普通のSIMフリースマホとして利用してきました。
【国内正規品】ASUSTek ZenFone2 ( SIMフリー / Android5.0 / 5.5型ワイド / デュアルmicroSIM / LTE ) (レッド, 2GB/32GB) ZE551ML-RD32
ナビゲーションキーは静電式。
デザインについて特に秀でているとは思いませんが、背面の質感はメタリックな加工で、安い素材のわりにはかっこいいです。ZenFoneに求めるのはかっこよさではなくコストパフォーマンスと使いやすさです。廉価帯の価格にしては相応の満足感が得られます。
ただ裏蓋の開閉が固くて苦労しました。買ってすぐ、最初は戸惑うかもしれません。これにはコツがあります。以下の画像のうち、まず白い丸の部分に爪を引っ掛けて持ち上げ、その左、矢印方向に順番にパチ、パチと外していくイメージで開けていくとうまくいきます。
あと素材にしては高級感はあると言っても、やはりプラスチックなのか、小傷は多数つきますね。保護ケースを付けましょう。
前モデルの”ZenFone 5″は5インチHD液晶でしたが、今回は5.5インチFull HD液晶を搭載しており、ファブレットの領域です。写真や動画を美しく、というのであれば他の選択肢もありますが、大画面でWebブラウジングやアプリは見やすいので、買った目的は最低限果たせています。強いて言うなら、他機種に比して、画面輝度の上限はほんの少し暗く、下限は明るいというぐらい。
気になるのは最低輝度。明るすぎて寝モバ(就寝前に真っ暗な部屋で寝転んで操作)をするには向きません。
大画面化の代償として、持ちやすくはないです。特にラウンドした背面。滑りやすいのでやや安定感に欠けます。さらに海外機種にありがちですが、ストラップホールはありません。両手で操作することが多くなると思っておくのが懸命です。保護ケースやPluggy Lockを装着することを推奨します。
【日本正規代理店品】Pluggy Lock イヤホンジャック装着ストラップホール Pluggy Lock + ストラップ付 ブラッシュドアルミニウム PL-LITE EDITION + WR
大画面にもかかわらず電源ボタンの配置が上側面となっており、押しづらいです。
これについては、ダブルタップによる画面点灯設定との併用で解決できます。
設定→Zenmotion→タッチジェスチャー→スリープオンより。ただしセンサーで常時タップを検知することになるので電池消費は増えます。
でもこれをオンにしておくと、画面消灯時に、ダブルタップではなく、文字を書くことで、アプリを起動できます。これが意外と便利。
割り当ては変更できます。標準ブラウザは使わないので助かりますね。これを便利と感じるのであれば、多少の電池消費と、ハードキーの配置の悪さには目を瞑れるのかなと。
Intel製Atom Z3560 1.83GHzの処理能力については、最新上位機種と比べない限り、普通に使う分には極端な不満はありません。AnTuTuベンチマークスコアは約4万。4GBモデルのAtom Z3580 2.33GHzだともう少しスコアが伸びます。QualcommのSnapdragonが市場を席巻しているためか、ゲームなどのアプリがAtomへの対応が不十分な場合がまれにありますので、その点については注意が必要。ZenFone 2 LaserはSnapdragon 410のため、性能は高くないですが、プロセッサを起因とした問題は起きないはずです。
SoCに通信モデムが統合されていないのもあってか、電源起動後に電波を掴み始めるのが少しだけ遅かったり、ネットをバリバリ使っていると3000mAhバッテリー搭載にしては電池の減りが早いという不満はあります。無駄なプリインストールアプリが非常に多いので、これも影響していると思います。私が買ったのは2GBメモリ版ですが、4GBメモリ版だと、アプリの無駄な動作による悪影響もより大きいかもしれませんね。フォルダ内のアプリも含めて数えたら70以上も入ってましたから。
Zenfoneはユーティリティが充実しているので、怪しいアプリは自動起動の阻止や、無駄に電池を消費するアプリの検出が簡単に行なえますので、片っ端からアプリを止めると電池持ちは改善します。
また、QuickCharge 2.0が備わっているので、対応のACアダプター4GBメモリ版には付属)なら急速充電が可能。電池が切れたら、Quick Charge 2.0対応のモバイルバッテリーで充電するとばっちり。
割り切るところを割りきって、工夫を凝らせば、十分使える機種です。日本版は台湾版と比べて高いので、本当はもう少し安いと良かったんですけどね。もし5インチでも十分という人や、カタログスペックに魅力を感じない人は、より削ぎ落として価格を下げつつ、新たな魅力の付加されたZenFone 2 Laserもあわせて検討すべきだと思います。