気になる機能面は?Xperia GX SO-04Dを購入しました! 動作&機能&性能編

 8月9日に発売したばかりのXperia GX SO-04Dを発売日に入手しました。前回に引き続き今回はXperia GX SO-04Dの動作 / 機能面をレビューしていきたいと思います。

(写真右に写っている物についてはノーコメント。)

画面の自動輝度調節が復活。FLAC再生にも対応。

あまり便利とは言えない通知トグル

 ソフトウェア面についてはGXには通知領域に各種機能のオンオフができる通知トグルが搭載されました。

 とはいえあくまで”とってつけただけ”の物に過ぎず、画面回転のオンオフなど重要な機能が無い割に通信のオンオフがあるなど、この点についてはまだまだ改善の予知があると言えるでしょう。個人的には順番の並び替え機能等も搭載して欲しい所です。

 また、KDDI版acro HD IS12SのミュージックプレイヤーがAndroid 4.0 ICS OSアップデートでWALKMANに名称変更されましたが、GXの音楽再生アプリもWALKMANに名称変更されています。

 

右下にMusic Unlimitedが追加されています。

 WALKMANアプリは以前対応していたmp3、mp4/m4a(aac)、wav、oggなどに加え、フリーの可逆圧縮(無劣化)コーデックであるFLACにも対応しています。Android 4.0(細かくはAndroid 3.2)にてFLACの再生がOSレベルでサポートされた為再生できるようになったのでしょう。

 そのほかには国内でサービスが始まったためか、以前は存在していなかった”Music Unlimited”へのリンクがマイミュージックに追加されています。

 ハードウェア面ではXperiaシリーズでは初のグローバルベースモデルへの国内特化機能の追加が行われており、おサイフケータイ機能(FeliCa)が搭載されています。

自動調節が復活しています。

 また、Xperia SO-01B以降何故か削除されていた“明るさを自動調節”オプションが復活しており、周りの明るさに合わせてディスプレイの輝度を変更することが可能になりました。

 ※何故かXperia PLAY SO-01Dには搭載されていましたが、クリアブラックディスプレイ採用端末では初の対応となります。

 

 

 

 

非常に軽快でストレスフリーな動作感

全く重さを感じないため、Cosmic Flowを常用しています。

 2012年春モデルのXperiaではHD解像度のディスプレイを採用しながらAndroid 2.3 GingerBreadを搭載していたため、様々な箇所でカクつきが見られました。(KDDI版であるXperia acro HD IS12Sには既にAndroid 4.0 ICSアップデートが配信されており、カクつきについてはかなり改善された部分が大きいようです。)

 GXではAndroid 4.0 ICSへとOSが新しいものへと変更され、チップセットが従来のSnapdragon S3から最新のSnapdragon S4となったなったおかげか、今までもたついていた動作がかなり快適になっています。

 例えば2012年からのXperiaシリーズに搭載されているライブ壁紙である”Cosmic Flow”などを設定しても、殆どホーム画面やドロワーがカクつくことがありません。

 その他にも次世代高速通信サービスであるNTT docomoのXi(LTE)に対応したこともあり、様々な点において体感速度が非常に高速になっています。

 とはいえ、完全にカクつきがないというわけではないのですが。この点についてはバターのように滑らかな Android 4.1 Jelly Bean へのアップデートに期待したいですね。

非常にビビットなディスプレイ

液晶との間にエアギャップがなく、ベゼルとの境目がわかりにくくなっています。

 Xperiaシリーズではarcから採用となっているクリアブラックディスプレイですが、もちろんGXにも採用されています。

 また、同じくXperia arcから採用されている”モバイルブラビアエンジン”ももちろん搭載されており、映像のノイズリダクション、カラーマネジメント等様々な高画質化処理を自動で行なってくれます。

 しかし店頭で確認したところ、相変わらず液晶の個体差は激しいようで色温度が高いものと低いものが混在している状況は今でも変わらないようです。

 筆者の個体は個人的にバランスの良い好みの色温度だったため、特に不満はありませんでしたが、ひどく黄色っぽく見えたり青っぽく見える個体に当たった時のげんなり感は言葉に言い表せないものがあります。(arcで経験済み)一刻も早くこの点については改善してほしいと思う次第です。

まるで窓をのぞき込んでいるかのような感覚を覚えます。

非常に高精細なディスプレイ

  しかし、液晶の発色はとても美しく、まるで映像の世界にのめり込むような感覚を覚えます。「この感覚が、XPERIA。」というあの意味不明なCMはこの感覚を示しているのでしょうか。 とは言え、液晶の色温度に個体差がある以上発色も変わってきてしまうため、入手した個体の色温度が気に入るかによって綺麗に見えるかそうでないかが別れてしまうのは痛い点です。

 

 

 

フォーカスが合いやすくなったカメラ。しかし画質は……?

 Xperiaシリーズの特徴として、フラッグシップモデルではSony製の裏面照射型CMOSカメラを搭載している点が大きいでしょう。

 GXではSony製の1300万画素裏面照射型CMOS、”Exmor R for Mobile”を搭載しており、F値2.4のレンズを搭載し暗い場所でも明るく写真が撮れる、としています。

 GXのカメラ機能を試してまず最初に思ったこととしては、以前のXperiaシリーズよりもフォーカスが合いやすいということです。今まで画質が良くてもフォーカスが合いにくく、写真撮影では毎回イライラさせられたXperiaシリーズですが、これならストレスを溜めること無く写真を撮影できそうです。

 しかし、高画素化のために若干暗所での撮影性能は劣化してしまっているのかノイズが目立つように思います。この点については後日詳しく検証する予定です。

設定アイコンが左下に追加されています。

 カメラのインターフェイスについてはAndroid 4.0 ICSのオンスクリーンキー表示に最適化されており、設定はメニューキーではなく画面上にアイコンが表示されるようになっています。

 

スイングパノラマ、3Dスイングパノラマが利用できます。

 正直な所メニューキーで設定はわかりにくかったのでこの点は改良なのではないでしょうか。

 もちろんスイングパノラマや3Dスイングパノラマなどの機能はGXでも搭載されています。

 

画面のシミ問題は完全に解消。音質も向上?

ICS版からあまり音量を大きくすると怒られます。

 まず第一にイヤホン出力時のノイズの少なさに驚きました。基本的にイヤホンはMDR-EX600を使用しているのですが、無音再生時の“サーーー”というノイズが少なくなったように思います。また、音が停止する時などに発生していた“プツッ”というノイズも殆ど無くなっており、全体的に音質も向上しているように感じられました。

 またXperia NXやacro HDで発生していた端末温度上昇時の画面の部位的な黄ばみも完全に改善されています。

 画面の視野角についても多少NXより良くなっているように見えます。とはいえ、IPS液晶や有機ELの視野角には到底敵うものではないので、あまり過度な期待はしないほうが良いでしょう。

 一つ訂正があります。レビューの第一回目“端末がギシギシすることはない”と書かさせて頂きましたが、音量ボタンの横と電源ボタンの横を同時に指で押すと若干キシむ感覚が指に伝わります。とはいえそこまで音がするわけでもなく、神経質と言ってしまえばそれまでです。裏蓋の個体差もありそうですね。

思っていたよりは持つが不安も拭えないバッテリーの持ち

 GXのバッテリは1700mAhとXi対応の大型機としては少ない部類です。Snapdragon S4でいくらLTE通信でのバッテリ消費が抑えられたとはいえ、やはり現状FOMA(W-CDMA)に比べればバッテリを喰うのも事実。バッテリの持ちが不安な方も多いのではないでしょうか。

 筆者の環境で1日使ってみた感想としては“予想していたよりは持つな”といったところです。ただ私の場合移動範囲すべてがXi対応エリアであったのも大きいかもしれません。

 とはいえ、大容量のバッテリーを搭載していればより長く使えることは変わらないため、次回作ではより大容量なバッテリーを搭載して欲しい所です。

端末の総評

 思っているよりもよくできているな というのが正直な感想です。筆者は「また、少しでもアプリを動かすと動きがもたつくのだろう」と考えていましたが、端末に搭載されているブラウザや音楽プレイヤーなど、基本的なアプリを使ってももたつきは感じず、非常に心地の良いものになっています。

 しかし、SamsungやHTCなどスマートフォンの大手メーカーは「標準で搭載されている機能は快適に動いて当たり前」という状況で、買って確かめるまで、不安を感じなくても良い品質が担保されています。

 事実、Xperia NX /acro HDでは、搭載されていた、楽しそうな機能を使おうとすると、動作がもたつき非常にストレスを覚えました。

 その状況がやっと改善されたとも言えますが、このような状況であったからこそ、大手メーカーに溝を開けられてしまったのではないのでしょうか。

おまけ – 端末の性能、ベンチマーク一覧

 動作が良ければそれで良いとはいえ、やはり快適さの指標となるベンチマークは気になる方が多いでしょう。

 ひと通りのベンチマークソフトにてベンチマークしてみた結果は以下の通りでした。

スコアは6989

AnTuTu Benchmark

 スコアは6989とSnapdragon S4端末としては比較的高い部類ではないかと思われます。

 とは言え、クアッドコアプロセッサーを搭載したARROWS X / Z、HTC One XやSamsung Galaxy S IIIなどにはやはり敵いません。

 

 

 

スコアは4758。HTC One Xを超えています。

Quadrant Standard

 スコアは4758と、クアッドコアTegra 3を搭載するHTC One Xを超えています。

 しかしGXのスコアの大部分にはメモリのパフォーマンスが影響しており、CPUの処理能力ではHTC One Xに負けています。メモリのパフォーマンスも体感には大きく影響してきますが、やはりCPUの処理能力が体感への影響は一番大きいでしょう。

 とはいえデュアルコアCPUの中ではトップクラスの性能ですね。さすがSnapdragon S4と言ったところでしょうか。

Linpack(シングルスレッド)。スコアは105.584

Linpack for Android (Single Thread)

 1枚目はシングルスレッド(だいたい1コアのみ)時のベンチマーク結果。105.584とかなり高めのスコアが出ています。現在のクアッドコアチップセットの中で最も高スペックとなるExynos 4 Quadを搭載するGalaxy S IIIでもシングルスレッドでは51.337と約2倍程度差があります。流石にCPUコアが新しいだけはあるかな、といった所です。

 

 

Linpack(マルチスレッド)。スコアは214.044

Linpack for Android (Multi Thread)

 スコアは214.044とかなりの好成績。Exynos 4 Quadを搭載するGalaxy S IIIでは101.606程度で、こちらもやはり2倍近くの差が出ています。シングルスレッド同様に流石にコア設計が新しいだけあるな、とは思えますが、そもそもLinpack for Androidが4コア利用できているかどうにも判断がつかなかったため、絶対的な性能を表す材料としては不十分に感じます。

 AnTuTuやQuadrantのCPUスコアを見る限り、全てのコアを利用した場合のCPU演算能力としてはやはりクアッドコアに軍配が上がるでしょう。このベンチマークで分かることは“Snapdragon S4は1コアあたりの処理能力が高い”ということくらいです。

 追記:記事を書き終えた後、Galaxy S III発表時のベンチマークスコアとは異なりSamsung Exynos 4 Quadを搭載する製品版のGalaxy S IIIやMeizu MX等でシングルスレッド時80、マルチスレッド時180程度のスコアが出るという報告がありました。チューニングによって向上した可能性も考えられます。

Nenamark2。スコアは60.1fps。

Nenamark 2

 グラフィック性能ベンチマークとしては最近のトレンドにもなっているNenamark2です。

 スコアは60.1fpsと、スコアの天井にぶち当たっています。グラフィック面では文句なしの性能のようですね。

 壁紙にライブ壁紙である”Cosmic Flow”を設定してもホームがもたつかない要因は、このグラフィック性能の高さにあるのかもしれません。

Nenamark(1)。スコアは60fps。

Nenamark 1

 2で60fpsを記録している以上あまりやる必要性もないのですが、Nenamark1です。

 スコアは60fpsと何故かより重い2よりも0.1低くなっていますが、GXのリフレッシュレート設定値が60な関係上、60fpsが天井ですので恐らくこちらのほうが正しいと思われます。

 

 いかがだったでしょうか?次回は今回気になったカメラの画質を含め、何か気になったところがあれば随時記事にしていくつもりです。お楽しみに!