本日、NTT docomoより初のLTE対応XperiaであるXperia GX SO-04Dが発売されました。早速購入してきたのでレビューしていきます。
当初、7月発売予定、とされていたXperia GX SO-04Dですが、7月も下旬に差し掛かった頃、docomoのサイトにてこっそりと”8月発売予定”に書き換えられてしまい、8月9日にやっと発売となったXperia GXですが、端末の出来はいかほどのものでしょうか。
Xperia GXには白と黒の本体カラーが用意されており、日本の初代XperiaであるXperia SO-01B時代から黒(あるいは黒に近い色)を購入してきた筆者としては黒を選びたいところでしたが、店頭にて白色の質感を確認して以来ベタ惚れし、結局白色を購入することとなりました。
関係ないですが、この化粧箱はどうかと……デカデカとXPERIAと書かれても……。
付属品はイヤホンとmicroSDカード(2GB)のみ。今までにないシンプルさ(ケチさとも言う)です。
Xperiaシリーズといえば第一に気になるのはやはりデザインでしょう。今回はXperia GXのデザインを重点的に見ていきたいと思います。
GXの特徴はなんといってもXperia arcによく似たアーク型のデザインでしょう。“arcデザインの復活だ!”と喜ぶ肯定的な人もいれば、“過去の成功が忘れられないのか”と私のように否定的な意見を持つ私のような人も居ます。実際はのデザインはどのような感じになっているでしょうか。
GXはarcと違いマットな裏蓋を採用しており、メッキのラインも細くなっているため、arcよりも質感の高い落ち着いたデザインとなっています。ホワイトの質感はコールドモックとは違い、ザラザラとした滑りにくいマット加工となっていました。実機を見てみると思っていたよりも良くまとまっており、なかなか良いデザインだと考えを改めさせられました。サイドのシルバーラインがXperia rayのようなアルミ合金だったらもっと良かったのですがね……。
GXではアーク形状に加え端末サイドの角が落としてあるため、大画面ながらも画面の端まで指が届きやすいようになっています。とは言え、背面がえぐれているため端末のホールド感はあまりよくありません。
GXのアークデザインは「arcに比べて反りが緩い」と言われていますが、実際はそこまで変わらない感じです。arcのようにサイドのシルバーラインでアーチ形状が強調されていないためにそう見えるものと思われます。
前作であるarcではその独自の形状からか本体がかなり貧弱になってしまっており、ひねるとギシギシと音がしたり、画面上のプラパーツにヒビが入ったりとお世辞にもしっかりしているとは言えませんでした。しかし、GXではギシギシするといったことはありませんでした。また、ヒビ割れについては表面がツライチとなっているのでそもそも発生しないでしょう。
「カメラ部分の出っ張りが気に入らない!」という意見もよく目にしますが、筆者はカメラの出っ張りよりもカメラ周りのプラメッキが気に入りません。なぜNXと同じように金属製のパーツを使わなかったのかが知りたい所です。(SXでは金属風のパーツなのに…)メッキによるカメラ周りの円のおかげで出っ張りが更に強調されてしまっており、せっかくのGXの上品さが損なわれしまっています。
カメラ部分が出っ張っているため「カメラレンズに傷がつかないか不安」という声をちらほら見かけますが、このメッキのラインがカメラレンズよりも出っ張っているためカメラレンズに直接傷がつくといったことは少ないかと思います。また、裏蓋はそのメッキラインよりもほんの少しだけ出っ張っており、メッキ部分が直接擦れるといったことも無いのではないでしょうか。
GXのデザインで残念な所といえば、多くの人が指摘している通り端末表面に刻印されたXiロゴでしょう。Xperiaシリーズにおいては今まで必ず取り外せるパーツに刻印されてたdocomoロゴですが、今回はガラス下に刻印されており、海外版のパーツを取り付けることでキャリアロゴを無くすことができなくなってしまっています。
画面を見るたびに目にしなければならない”NTT docomo X)”のマーク……これが何気に所有欲を減退させます。
画面下のSONYロゴには賛否両論ありますが、個人的にSONYロゴはスマートフォンには合わないのではないかと……。
とはいえ、この位置にSony Ericssonロゴがあってもそれはそれで微妙ですし、この位置にはGXの国際版となる予定のLT29iと同じようにXPERIAロゴがあって欲しかったところです。
また、このロゴは電源ボタンを押すたびに光って激しく自己主張をしてくるため、私はあまり好みではありません。
今まで”Sony Ericssonの製品”だったXPERIAを”SONYの製品”として消費者に認識させたい狙いがあるのかとは思いますが、メーカー名よりも、日本市場においてこれまで築いたXPERIAブランドがあるのですから、そちらを強調した方がいいのではないかと思います。
ウィークポイントも少なくはないとはいえ、ちゃんと改善点も見られます。本体横についているボタンはXperia NX同様金属製になっており、より上質な質感を演出しています。また、Xperia SO-01Bから言われ続けてきた“カメラボタンの押しにくさ”も改善されており、指を立てたり力を入れなくてもしっかりと押し込めます。
電源ボタンは左側面についており、右手で持った時には人差し指で押せるようになっていますが、本体を握る関係で電源ボタンを押そうとしているのに音量↑ボタンも同時に押してしまうことが気になります。とは言っても慣れればそこまで問題は無さそうです。
いかがでしたでしょうか。次回はXperia GX SO-04Dのハードウェアや動作面を見ていきたいと思います。お楽しみに!