今ではすっかり若者のコミュニケーションツールとなった LINE の運営や広報を行う LINE 公式ブログで”年末年始の「おめでとうLINE」はWi-Fiに接続してご利用ください”とアナウンスがされています。
通常の3G・4G回線ではなく、固定回線に繋がっているWi-Fi(無線LAN)を利用すれば混雑が予想され「あけおめメール」の自粛が求められている3G・4G網に負荷をかけずにメッセージが送受信できます。
逆に言えば 3G・4G回線で LINE を使って「あけおめメッセージ」を送受信すると、「あけおめメール」同様にパケット通信網に負荷をかけてしまいます。そのため、NHN Japan としても、過去の事例を踏まえ(後述)このようなアナウンスをしたと考えられます。
なお、注意したい点は、送信する側も受信する側もWi-Fiを利用していないと、どちらかが、3G・4Gのパケット通信網に負荷をかけてしまうことで、カウントダウンイベントや初詣で外出するときに Wi-Fi へ接続することはまず不可能なため、今年も何らかの障害の引き金にならないか若干の不安が残ります。
それと、LINE を利用する若年層に Wi-Fi や 無線LAN という言葉が通じるかは若干の疑問が残るところですね。
このようなアナウンスの背景には、今年の1月25日に起きた、ドコモの通信障害で LINE が原因とされたことにあります。原因には諸説ありましたが事実原因のほとんどは LINE にありました。
NHN Japan 株式会社の執行役員である、舛田氏はこう述べていますが、この発言にはちょっと裏があります。
LINEでドコモを飛ばす、、、天下のドコモさんがそんな貧弱なはずがない。そもそもLINEは公開しているようにiPhoneユーザーのほうが現時点での国内は多い。iphoneを対象としていないドコモさんのバックボーンからトラブルを起こすとは考えにくいでしょ。
— 舛田淳 さん (@masujun) 1月 26, 2012
一見すると「ソフトバンクで障害が起きないなら、ドコモの回線が悪い」と思ってしまいますが、それは間違いです。
理由は単純で、ソフトバンクが提供しているiPhoneはiOSの特性上バックグラウンドで通信は大幅に制限されています。
しかし、ドコモが提供しているスマートフォンは Android のみ、Android ではバックグラウンド通信に特別な制限がありません。(Android 4.0 系列からバックグラウンド通信は若干の修正が入りましたが、当時の主流は2.x系列でした)
そのため、メッセージを送信・受信していようがいまいが、Android で動作する LINE は常にパケット通信(制御信号を送信)をし続け、最終的にドコモのパケット交換網を潰したという経緯があります。
これは筆者の勝手な予測ですが、各種キャリアから対策をするようにNHN JAPANに圧力(お願い)がかかったのではないかなと思います。
以上、年末年始のあけおめメール・あけおめコールを控えるのは当然ながら、LINE を使うなら無線LANを使ってね!というお話でした。LINEのユーザ数はものすごい勢いで増えていますので、このままいくと今年の年末年始は危ないかもしれないですからね!
もしも、Wi-Fiアクセスポイントを持っていないなら、auならHOME SPOT CUBEを借りにauショップへ!ソフトバンクユーザならFONをセッティング。それ以外なら今すぐ家電量販店にダッシュして、NECのWi-Fiアクセスポイント(これが一番はずれがないので)を購入しましょう!