[追記]正式発表されました。
未曾有の経営危機にあえぐシャープに助け船を出したのは、液晶テレビで熾烈な争いを繰り広げてきてたサムスン電子でした。
NHKが報じたところによると
経営の立て直しを急ぐ大手電機メーカーの「シャープ」は、台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」から出資を受ける交渉が進展しないことから、新たに、最大のライバルとして競合してきた韓国の「サムスン電子」と資本提携することで、最終調整に入ったことが明らかになりました。
(中略)
こうした状況のなか、関係者によりますと、シャープは新たに韓国の「サムスン電子」から100億円規模の出資を受けることで最終調整に入ったことが明らかになりました。
また、液晶パネルをサムスンに長期的に供給する業務提携も行う方向で協議を進めています。
(中略)シャープは、これまでに複数の海外メーカーとの間で出資の受け入れや提携の交渉を進めてきましたが、主力の事業で真っ向から競合してきた最大のライバルと新たに提携することで、経営の立て直しを目指すことになりました。
鴻海(ホンハイ)やクアルコムといった会社との提携で、何とか生き延びようと必死なシャープですが、火花を散らしてきた相手の出資を受け、業務提携を結ぶということは経営的にかなり問題のある状態だということがわかります。
韓国メーカーと提携すると「技術流出」というキーワードが毎度踊りますが、シャープも背に腹は代えられません。また、どれだけ高い技術力があったとしても、それを製品としてこの社会に提供し利益を得られなければ、なんの意味も無いということを今一度考える必要があると思います。
祈るべき点は、今回の提携が破談とならずにシャープがこの先も日本企業として生き残っていくことでしょう。
[追記]正式発表されました。