KDDIが5月20日に2013年夏モデル新商品発表会を開催すると5月15日告知しました。 (http://www.au.kddi.com/mobile/product/selection/ )
今回は今回発表されると有力視されている機種(スマートフォン)の中で、殆どのエリア、国のHTCでは既に発表済みである「HTC One」の日本版である「HTL22」、コードネーム「M7_WLJ」について発表前の判明している情報を纏めたいと思います。
現状解っているスペックを記載すると次の通りになります。
※HTC速報にて5/17に掲載した記事の再編集版を改めて掲載しています。
スペック
コードネーム | M7_WLJ |
---|---|
OS | Android(バージョン不明) |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz クアッドコア |
RAM | 2GB |
ディスプレイ | 4.7インチ(フルHD) |
LTE/3G | 対応/対応 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a / b / g / n / ac |
Sense バージョン | 不明 |
内蔵フラッシュメモリ | 不明 |
カメラ | 400万画素(Ultrapixels 多層 裏面照射型CMOS ) |
防水 | (未確定)非対応という情報あり |
発表までの経緯
初めて存在が確認されたのは、年明け最初に投稿された、Linuxのmatch-typeの情報で日本向けOne(M7)と思われるコードネーム「M7_WLJ」が見つかりました。
見つかった、M7_WLJのWLJと言う部分は通信方式・販売地域(又はキャリア)の略式番号であることが多く、この場合ではCDMA2000/WCDMA/GSM(W)、LTE(L)、日本向け(J)と言う意味になります。
次に3月10日ごろに開始されたグローバル版HTC Oneのアップデートに含まれていたシステムファイルにて、「M7_WLJ」が新たに追加されていました。
このことにより、メーカー型番が「PN07400」で有る事、開発段階から出荷段階に向けてテストが開始され始めたと言う事が解りました。
更に同日公開された、Bluetooth認証にてHTL22のメーカー型番であるPN074XXが以下のように認証を通過していました。
Bluetooth V4.0
- HFP 1.6
- HSP
- A2DP
- AVRCP 1.3
- OPP
- PBAP
- FTP
- HID
- MAP
- PAN
- DUN
認証通過機はバージョン「0.57.970.1」でx.xx.970.xとバージョン情報が記されているにより日本向けと言う事が完全に解ります。
情報元: https://www.bluetooth.org/tpg/QLI_viewQDL.cfm?qid=20636
スクリーンショットの流出
その更に次の日、HTC関連の情報リークを行っているLeakROMs氏によりHTL22のスクリーンショットが公開されHTL22が存在している事が確実となりました。
日本向けHTC One、コードネーム「M7_WLJ」のスクリーンショットが公開、その他既存機種のSense 5アップデート順序も
4月10日ごろ、HTL22のUAprofがHTCサーバー上で公開が行われました。
未発表端末、KDDI向け「HTL22」のUAprofを公開、FullHDディスプレイ・ステレオスピーカーを搭載
この情報により、FullHD解像度ディスプレイを搭載・デュアルスピーカー搭載と言う情報を得る事が出来ました。
数日後、国内の認証機関である総務省の技術基準適合証明(技適)を通過しました。
未発表端末、KDDI向けOneとなる「PN07400」が技適通過
この事によりHTL22は従来機(HTL21 / HTX21)の対応バンド(Band 18 / Band 11)に加え、夏モデル発表前の現時点ではiPhoneのみに利用されているBand1 LTEのトライバンドLTEに対応する事がわかりました。
次いで、 HTC機の全てに搭載されている本体のサービスモードを表示した写真がリークしていました。
未発表端末、au HTL22 コードネーム「M7_WLJ」のHBOOT画面を表示した写真が流出
ソフトウェアバージョンは「1.09.970.1」と以前のBluetooth認証よりアップしている事が解ります。
最後に、米国の認証機関であるFCCにてHTL22が認証通過しました。
未発表端末、au HTL22 コードネーム「M7_WLJ」がFCC通過 裏カバー取り外し可能確定へ
この認証情報により、「裏ラベル」「裏ラベル形状によりバッテリー取り外し不可」「裏蓋取り外し可」「SDカードスロット搭載」と言う事が解り、グローバル版とほぼ同じアンテナ配置となり、ほぼグローバル版とデザインが変わらないと推測できます。
裏蓋取り外し可能と言う部分については、既に中国向けに似たモデルが存在している為、有り得ない話ではないと考えられ、ラベル内の「充電器は取扱説明書で指定されているものを使用してください」と言う文言にて、ACアダプタ・USBケーブルはHTL21同様付属しないと考えられます。
今回は裏蓋取り外し式のSIMスロットによりピンも必要ない為、完全に付属品は無さそうですね・・・すこし寂しいです。
以上の事を踏まえて色々考察
※以下に記載する事は私の考察となり、確実にそうなると言う事ではありませんのでご注意いただけると幸いです。
カラーについて
グローバル版HTC Oneには発表時、一瞬だけ公開された伝説の「レッドカラー」が存在していました。
日本向けについてはHTC J ISW13HTの時からメインカラーとしてレッドを採用しており、この事から日本向けには、既にグローバル販売されている「シルバー・ブラック」に加えこのレッドカラーが販売されるのではないかと言う考えも有ります。
ロゴについて
HTCはHTC J ISW13HTとHTC J butterfly HTL21に対して、グローバル版とは異なりロゴの消去・極小化を行っています。 大きい違いとしてはキャリアロゴは別として、全面に配置しているHTCロゴが消去・背面に配置しているHTCロゴが極小化しています。
ボディの素材について
本体の素材は中国版・グローバル版共に、フルに近いアルミボディを搭載しつつNFC機能を搭載しており、アルミはNFC / Felicaについて厳禁となっている(電波を閉ざしてしまう)為に「フル」に近いアルミボディはなかなか採用される事は有りませんでした。
最初にSony Mobile Xperia Pが行った構造だとは認識していますが、今回のHTC Oneはグローバル版、蓋が外せる中国向け共にHTC社では初のカメラ回りにアンテナを設置する事によりフルに近いアルミボディでも通信が行えます。
それらを踏まえてHTL22もNFC / Felica共に搭載しつつアルミ蓋となるのではないかと考えますが、HTL21などのFelicaアンテナの構造を見ると、NFCのみアンテナよりとても大きい物となっているのでやはり何方と決定づける事は難しいですね……。
仮に、そのような構造(アルミ蓋)となった場合Felicaの反応が鈍くなってしまうのではないかと言う懸念(Xperia AXで話題になった駅の改札で引っかかってしまう現象)も有るのですがどうでしょうか・・ 発表時はそこも注目点ですね!
最後に
発表会まであと”3日”となりましたが、ようやくと言った所でしょうか!(記事執筆時2013/5/17)
個人的には今月前半あたりに発表を行い、今月下旬に発表する物だと考えていましたがKDDIさんは他社が新製品発表を済ます中一番最後に持ってきています。
更に発表前時点で現状判明しているスマートフォンは3台しか無い為に、Docomoさんとは大違いでKDDIさんの情報管理がとてもうまく行っているようにも感じます。
まさかSHARPも富士通もなく、上記の3台しか無いと言う事はないでしょうし、正式な発表がとても楽しみですね