SIMフリーが当然で、携帯電話の天国としても知られるのが中華人民共和国 香港特別行政区です。
香港では通信だけでなく交通インフラもよく整備されており、その最たる例が「オクトパスカード(八達通卡)」ではないかと思います。日本のSuica、manaca、ICOCAといった交通系ICカードをイメージすればわかりやすいでしょう。
ただし、地域などによって細分化され、不便な日本のICカードよりも非常に便利です。
どこへ行くにもオクトパス
香港は、整備された地下鉄網に加え、スターフェリーや二階建ての路面バス(香港トラム)、ケーブルカーなど、風情ある公共交通機関が充実しています。
「オクトパスカード」一枚あれば、こうした公共機関にまるごと乗れてしまうのがすごいところ。さらに駐車場の料金支払いからコンビニエンスストアでの買い物にまで利用できるのは驚きです。乗るたびに現金をチマチマ払う必要もなければ、カードを何枚も用意する必要はありません。
また、香港の通貨は重たく大きいのも難点ですが、オクトパスがあればあまり気にならないのもポイントです。
購入方法
空港にあるエアポートエクスプレス駅の「客務中心」で、現金にて購入可能です。また、地下鉄の各駅にある窓口でも購入が可能です。金額は150HKD(香港ドル)であったと思います。
また、オクトパスカードの残高が無くなったときに活用できるのが、便利店(コンビニ)です。香港にはセブンイレブンがいくつもあります。レジで「オクトパスカード」のチャージが手軽にできるようになっており、本当に快適です。
本当に何でもかんでもオクトパスで生活できてしまうので、ついつい使ってしまい、チャージのタイミングが気になるところ。残高確認を手軽に行う方法があるので、ご紹介します。
残高確認にNFCを活用しよう
そもそもオクトパスはSONYが開発した「FeliCa (NFC Type-F)」の技術を、日本に先駆けて採用したものです。
NFC搭載のスマートフォンをお持ちであれば、残高確認を行うことができます。SIMロックを解除し、現地のSIMを挿したGALAXY S4 SC-04Eで、読み取ってみました。残高確認に便利なアプリケーションは「Octopus Balance Reader」です。
ご覧のように、かざすだけで残高が表示されます。265HKDなので、3300円ぐらいですね。NFCを活用することで、残高不足に困ることもないでしょう。
ついに香港のスマホもおサイフケータイに
もっと便利になる動きもあります。
香港の通信事業者PCCWとオクトパスが提携し、10月10日よりオクトパス内蔵のSIMカードが発売されました。 当初の対応機種としてアナウンスされているXPERIA V, Z, ZR, Z Ultra, Z1に、このオクトパスSIMを挿せば、XPERIA自体を「オクトパスカード」として活用できるようになったのです。
さらに中銀香港も同様にスマートフォンでの決済サービスに11月から参入することとなり、今後はスマホで決済を完結させるのが香港のトレンドになりそうですね。
スマホとオクトパスを活用すれば、香港の旅はぐっと快適になります。ぜひ活用してみて下さいね。