米ボーイング(Boeing)社は、開発中のスマートフォン「Boeing Black」を発表しました。
同社は航空機の製造で有名なメーカーです。戦闘機や爆撃機、日本の政府専用機などの開発のほか、宇宙ステーションまで手がけており、1997年にはF-15戦闘機の開発で名高い米マクダネル・ダグラス社を吸収した、軍需・宇宙産業を代表するメーカーです。
そんなボーイング社が開発した「Boeing Black」もまた、政府機関御用達のスマートフォンです。HDMI端子やデュアルSIMスロット、qHD解像度の5.2インチディスプレイ、1.2GHzデュアルコアプロセッサーを備えた、重量170gのAndroidスマートフォンですが、通話やパケット通信は暗号で保護され、非常に盗聴されづらい仕様となっています。
また、この機種に対して、破壊や分解など、物理的な攻撃を加えた場合、それを検知し、機種内のデータが全て消失するような仕組みとなっており、機密保持に特化しています。
この機種は一般人向けには販売されず、あくまで国防や安全保障といった分野、つまり政府関係者のみに提供される見通しです。