朝日新聞は、京セラがスマートフォン事業で2015年に世界市場に進出すると報じました。
進出するのはヨーロッパ、中南米、東南アジアなど。堅牢性に優れる「TORQUE(トルク)」のブランドを主力に据え、現場作業やアウトドアなど、競合他社のいないニッチ市場を開拓する方針です。
「TORQUE」はアメリカ国防総省が米軍の装備調達のために定めている軍事規格である「MIL規格」に準拠。防水・防塵・耐衝撃のほか、あらゆる局面に対応できる強靭なスマートフォンです。北米市場で好評を博し、日本市場にも投入されました。
このように、ボリュームゾーンを避けているのは何も京セラだけでなく、老人向けの機種のみに絞っている富士通も同様です。フランステレコム向けに投入されている富士通のスマートフォン STYLISTICは、同社の従来のスマートフォンブランドとは打って変わって好評であり、STYLISTICは他の国での展開も目指す方針です。
SONYがプレミアム層を中心に世界市場のシェア上位を狙うのに対し、京セラや富士通はニッチ市場に注力しており、各社の戦略が大きく別れた形です。
情報元:朝日新聞デジタル